第539話 “エンポリオ・テンションホルモン”

『イワンコフの使命』


■イワンコフって漢字だと巌とか書くと思う

イワンコフという名前だとバレエを踊ってる人のような印象ですが
“イワ”と呼ぶと、板前さんのような印象です。

イワンコフがナント!革命家だったという衝撃的展開ということで
まずは532話の感想をツルリと読み返して頂きたい。

この仕組まれた戦争を、革命軍はどう見ているのか。
世界政府の真の目的は、というテーマで今週も感想を書いていきます。

■世界の勢力

◆海賊とは?

自分の夢のために、法を犯します。
夢とは財宝だったり、世界一だったり、様々ですが
自分の名前が世界に轟くことを良しとします。

七武海や四皇などの均衡したパワーバランスは
世界政府によってコントロールされていました。(今、これが過去形になる時!)

◆世界政府とは?

イエローによりますと。

 ONE PIECE YELLOW

>170以上の加盟国を持つ“正義”の守護者!
>法を司り世界の秩序を守る!
>世界政府の定めた法に従って世界は秩序を保っているのだ!
>捕まった犯罪者は司法の島で裁判を受け、インペルダウンに送られる。
>法の支配で犯罪者の未来を絶望に染める!!


…と書いてあります。
確かに世界政府は世界の安定に尽力していますが
法の基準が「世界政府にとって都合が良いか悪いか」となっています。
また800年前、ある王国を滅亡させて生まれた世界政府でもあり
天竜人の扱いなど、現在の法に疑問を持つ人もいます。

◆革命軍とは?

世界政府に反旗を翻し、現在の秩序を転覆しようと企んでいます。
具体的には、力によって国を征服し、世界政府から脱退させたり
世界政府の中枢機関にスパイを送り込んだりしています。

世界政府の加盟国「170以上」という言い方は
加盟が曖昧な国が数カ国あることを示唆していると思います。

■スパイ大作戦

バーソロミューくまが革命軍のスパイではないか、という憶測がありますが
今回、ナント!イワンコフという強力なオカマがインペルダウンに送り込まれた
スパイだということが判明しました!

イワンコフを見ていると「マカロニほうれん荘」のきんどーちゃんを思い出します。
(※年寄り向けの電波)

ボンちゃん曰く「謂れのない罪で投獄された」とのことですが
むしろ潜入目的でわざと投獄されたという線が強いと思います。
一般市民には冤罪に見えるのだと思います。



インペルダウンなんて、政府に反感を持っている強力な海賊が集まってくる場所で
イワンコフは勧誘活動をしていたに違いありません!
そしてニューカマー軍として大暴れする機を伺っていると
見るのが妥当だと思います。



さすがと言いましょうか、海軍将校レベルとは比べものにならない
情報力と洞察力で、『革命軍が動く』と読むイワンコフ。

いや、ここまでシャンクスは読んでいたのか???

■カマバッカ王国

カマバッカ王国は世界政府の加盟国なのかしら?と思ってましたが
そうではないことが明らかになりましたね。(元国王が革命家なんだから!)



イワンコフは永久欠番なんだそうです。
ということは、カマバッカ王国において、イワンコフの背番号は永遠に
使用されないということになります。
背番号を王位と考えると、イワンコフは永遠に王でありながら
永遠にカマバッカ王国に戻らない…と考えることができます。

果たしてカマバッカ王国とはどんな国なのでしょうか。



>この島に集まって来る人間もみんなが乙女の心を持っている・・・・・

どのくらい地獄かといいますと・・・・



これって最初は単なるギャグだと思って見過ごしてましたが
イワンコフが革命家であるという前提で読み直すと
カマバッカ王国という存在が、ある国を崩壊に導いていると
見ることができます。

極端な言い方をするとカマバッカ王国は“乙女の心”という暴力で
国を破滅に追い込むという役割を担っていたのだと言えます。
その国が世界政府の加盟国だとしたら、間接的に
世界政府の力を弱めることに加担することになります。

「乙女の心」攻撃は今でも続いています。

危うし、サンジ!!!!

■イワンコフの人となり

イワンコフがどういう人かというと“男前”とか“漢”という言葉が思い浮かぶのですが
それ以外にも境界線が嫌いなようです。



既存の固定観念とか古い法律とか押しつけられる秩序などを嫌うタイプなんでしょう。
ですから「世界転覆」を目指すドラゴンと馬があったのだろうと思います。
ただし、世界中の人がオカマになることをドラゴンは望んでいないと思います。

ボンちゃんは…革命軍に入るのかな。

■そんなことは百も承知っぽい五老星

532話の感想でも書いた通り、五老星の狙いは「世界政府の再編成」だと思います。
世界政府の安定をより強固にするために、大きな骨格を変えようとしていると思います。
私は、この混乱において世界政府への忠誠度を測るのかな?と推測していましたが
それだけではなく、この機に乗じて躍り出る革命軍の兵も叩いてやろう、という
思惑もあるような気がしてきました。

そして、その真の思惑を海軍トップであるセンゴクでさえ
知らされてないんだろうな、と思います。(523話の感想参照)




2009/04/18



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