第657話 “生首”

『ファンタジーとテクノロジー』


■燃える島から雪山へ

湖を挟んで火山と雪山が向かい合っているという不思議な島です。
既に不思議情報がありまくり過ぎるので「不思議島」の一言で片付ける気マンマンです。
雪山で獣の毛皮を着たゾロが楽しみです。

途中でウソップが見かけた羽根の生えた人はキメラ(合成獣)を連想しました。
空島で見た人達やウルージさんよりも鳥に近い感じですよね。
ドラゴン同様、この島で造られた生き物なのかなー?という疑惑が
ますます強まります。

■グッドモーニングサンジ

サンジ大活躍!懐かしいこの感じ!
あれ、サンジってこんなに万能だったけ?と忘れてしまいそうだった
カマバッカからの辛酸なめ時代。
三角座りのナミさんを目の前にして、この凛々しいポーズ!
もう輸血の心配しなくていいんだね!(まだちょっぴり病人を見る目)

チョンマゲ=サムライ、を知ってる博識ぶり。
更に初対面の海賊嫌いを見捨てることの出来ない優しさ。
今日は扉が開きます。心の扉が開きます。
チョッパーですら「置いていこう」と言っているのに
サンジのその甘さが弱点でもあるのだけれど
だって甘いお菓子はたくさん食べたいもの!

優しいサンジが、この魔の研究所で目にした物で心を蹂躙されるのもなお良し!

■サムライスピリッツ

サムライの体がバラバラなのも、この島同様、全く訳がわからないよ。
下半身と頭がみつかって、同一人物だとしても胴体が無いし
頭は更にバラバラにされていて、全く訳がわからないよ。
今のところ、別人である可能性もあるのだけれど
パウリーはワノ国と関係無いですか?ただ純情なだけですか?

海賊は嫌われ者というのが世界の常識です。ナミも海賊が大嫌いで魚人も大嫌いでした。魚人も人間を嫌ってました。それぞれ理由があるのです。

海賊を嫌っているサムライも、自分達のことを嫌う理由はまだないと咄嗟に理解するナミは、冷静でした。

またそれらを全て理解した上で、サンジがサムライを連れ出したと思うと+3ホロリ。

■冒険活劇からSFへ

「PH」隊の装備や、ナミ達が捕らわれた部屋を見ると
今までのワンピースでは考えられなかった最先端の技術力が伺えます。
そのテクノロジーとパンクハザードという名前から自ずと思い浮かぶのがベガパンク博士。

ワンピースの世界というと飛行機の登場しない技術水準で
20世紀初期くらいのイメージがありましたが
ベガパンクの技術力は何百年も先を行ってるらしいので
21世紀を飛び越えて、私達にとっても“未来”を描いているのかもしれません。

ベガパンクの理論に現実がついてこなくて頓挫した「土暖房システム」。ひょっとしたら燃える島と関連があるのかもしれませんが、未来国バルジモアではベガパンクは心優しい科学者と言い伝えられているようです。

しかし、島を想って造られた施設とは別に、兵器的発明も続けられていました。戦艦から人間の細胞の研究まで・・・・

そしてその兵器的発明のための研究所は隠されていて、島民にも気づかれていませんでした。

ベガパンクはパシフィスタという人間兵器を造っています。
彼の行為や意志は善悪という線引きができない複雑なものだと思います。
私が思うに、彼は単純な「科学バカ」であって海軍の資金力に惹かれて
自分の自由な研究のための取り引きをしてるに過ぎないのかな、と。

最後に登場する大やかな子供たちも「人間戦闘機」のためのサンプルといったような
中2的な物を想像しますが、このパンクハザードでの麦わら一味の敵がなんなのか、が
最終的な肝になるのでしょうね。

■若竹ドール劇場






ナミの水着はフォトショップでクリミナルブランドに加工しました。




2012/2/23

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