第597話 “3D2Y”
『ワンピース。』
■心の叫び
なん…だと…?
ミホークがゾロを調教…だと?
凄まじい現実!
眩しすぎて直視できない!
あああ、ミホークの部屋は華美なのか!カビっぽいのか!
ジャズを聴きながら酒と薔薇の日々なのか…!く、くやしい!
2年間、みっちりなのか。手取足取り…。
・・・・ふぅ。
ミホークは基本的に無口なんですが
最近めっきりお喋りなので興奮します。
神秘のヴェールに包まれていたミホークの私生活大公開スペシャルで
気になるポイントはたくさんあるのですが
私の胸にはミホークの凛とした言葉遣いが響きます。
特にお気に入りなのは「見栄えのせん行為」です。
敵に頭を下げることは「見栄えのしない行為」なんだそうです。ミホークによると。
ミホークなりの美意識が感じられます。
ミホークといえば、目的意識のない風来坊なイメージでしたが
確固たる“美学”がありそうです。
一人ぼっちの船にも彼なりのこだわりがあるのでしょうか?
あと、あんまり人の名前を覚えないということもわかりました。
そして、なんだかんだ言いながらゾロの手当てをしてるペローナが可愛いすぎる!
新聞読みながら会話している二人がすっかりうちとけていて心が和みます〜。
ゾロが持ってるビブルカードは、ゾロが持ってる以上はあまり役に立たないので
ペローナちゃん、どうかよろしくお願いします。
■ビブルカードおさらい
ビブルカードについて、きちんと理解できていなかったのでおさらいです。
もしかして、私と同じ勘違いをしてる人がいるかもしれませんので。
ビブルカードって、本人に引っ張られると思ってたんです。
違うんです。カード同士が引き合うんですって。
ただ、そうなるとカードがバラバラに
なりすぎたらどうするんだろう?という疑問が少しでてきます。
だから集合場所であるシャボンディ諸島にレイリーのビブルカードを残しておかないといけなかったんですね。
しかし、そうなるとシャッキーが自由に動き回れませんよね。
例えば、シャッキーの持ってるビブルカードが海軍に奪われたら…と
思うと麦わらチームはみすみす海軍に集合してしまうんですよね?
シャッキーが心配でなりません。
■2年間
2年後に集合というとで、世間ではすっかり「ルフィ19歳」とか「ゾロとサンジが21歳」とか
「ロビンが30歳」とか、麦わらチームの年齢が話題になっています。
しかし、忘れないで欲しい。麦わらチームだけが歳をとるのでは
ないということを。
くれはだって141歳になるんです。
人だけではありません。国も歳をとるでしょう。
滅ぶ王国もあるでしょう。
生まれる海賊団もあるでしょう。
ドラゴンの言う通り、世界の成り立ちから変わってくると思います。激動の時代、やみくもに暴れるのは得策ではないかもしれません。
とりあえず世界の動向を見守ろうとするルーキーがいます。
麦わらチームと共通して「焦って新世界へ入るのは危険だ」と判断したようです。
この2年間、果たしてルフィは身を隠してい続けられるでしょうか?
ハンコックのルフィへの想いが、スモーカーにばれています。アマゾン・リリーへの捜索をスモーカーが思いつくかもしれません。
■ロジャーの最後の航海
ロジャーの最後の航海といえば
グランドラインを一周した世界制覇の旅だと世間では知られています。
しかし、その後の本当の意味での最後の旅を追っていこうと思います。
ロジャー海賊団世界制覇してから
自首するまでの1年間をふりかえります。
戦友、白ひげと酒を酌み交わします。
「ラフテル」への行き方を教えたがっています。
ひょっとしてロジャーは白ひげに自分の遺志を受け継いで欲しかったのかもしれませんね。
桜と酒から、ここが西の海だと考えられます。
白ひげはわざわざロジャーに会うために、グランドラインから出てきたのかな?
そして、ロジャーは南の海を訪れました。
自分の命とひきかえに、ロジャーとの子供を残したルージュは、ロジャーとの愛をいつ育んだのでしょうか。ラフテルを目指すもっと前からルージュはロジャーを待ち続けていたのでしょうか?
シャッキーとレイリーの関係でも思うのですが、海賊とは本当に罪な男ですね。
ロジャーはグランドラインを一周した後、西の海、南の海を旅し、最後に東の海で処刑されたのですね。
■ワンピース
クロッカスさんはロジャーの船でグランドライン制覇を共に成し遂げたんですよね?
ですよね?
途中で降りたりしてませんよね?
そんなクロッカスさんが他人事のように
「伝説の島」とか言ってます。
そして、海賊王の一団もラフテルを
確認しただけで、到達したとは
言ってません。
なんと!
クロッカスさんはラフテルに行った事もないし、ラフテルにワンピースがあるかどうかもハッキリわからないと言ってます!
そこまでなんです。クロッカスさんの知ってる全てがここまでなんです!!
つまり、レイリーに聞いても同じ答だったんじゃないのかなと思うんです。
ワンピースの有無を聞くウソップの素直さは変わらないですね。
レイリーに聞いた時はルフィに怒られたけどね。
ここのセリフを再び確認するとロジャーは「ラフテルへの行き方」を知っているだけなんです。
ロジャーはラフテルを確認はできても、到達はできず、ワンピースを手に入れることはできなかったのです。レイリーが「まだ夢の途中」だと示唆していたのは、こういうことだったのではないでしょうか。
ラフテルへの行き方がわかっても、到達するには何か新しい要素がないと移動できないようです。新世界の不可解な気候を解明しないといけないのかもしれません。ポーネグリフが関係しているかもしれません。オールブルーとも関係あるかもしれません。
ワンピースを手に入れた訳ではなかった海賊王。処刑時には「この世の全てを置いてきた。探せ!」と言い放ちました。実は“ハッタリ”だったのですが、自分の意志を継ぐ者へのメッセージだったのです。
そして、白ひげが最後に放ったこの言葉。ロジャーから受け取ったバトンを次の世代へと渡すメッセージだと思います。
まだ誰も手にしたことのないワンピースを。
海賊王に最も近い男が。
「実在する」と断言する意味。
そしてワンピース(真理)を求める旅がまた始まるのです。
2010/9/27
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