第596話 “SPECTRUM(スペクトル)”

『心は一つ、ワンピース。』


■ごあいさつ

モリアがパッと姿を消したのがニキュニキュの能力に似ていると前回の感想で
書いたのですが「アブサロムの仕業じゃないでしょうか?」というメールを
2通いただきました。
そういえば、そんな話をネットでみかけてましたが記憶の飛びやすい酷暑。
メールありがとうございます。

さて、596話の感想ですが、597話を読んでから感想を書いています。
理由は単に更新が遅れ続けているということです。

サブタイトルのスペクトルは物理特性を表すチャートのような物を
想像しましたが、「分散」みたいな意味で受け取ってよいのでしょうか。

■扉絵

扉絵で描かれるシーンはパラレルのようなものだという理解はあったのですが
今回の扉絵は何なのでしょうね。「絵」として鑑賞すればいいんでしょうかね。
そして感傷にひたればいいんでしょうかね。
(一応、「かんしょう」をかけています。念のため説明しました)

悲しい別れを「無かった」ものとしての「今」を形にするとこんな感じなんでしょうか。
夢のトライアングルをどんな気持ちで眺めていいのかわからずに
エースのブレスレットは誰かからのプレゼントかしら?と
ピーコ目線でファッションチェックをして精一杯。

■それぞれのステージ

ルフィを語る時のナミの笑顔がいいですね。
「助けていいんだとわかった時の、あいつらの強さに限度なんてないんだからっ!!!」
というセリフを思い出したり。
今さらですが、空島に飛ばされたって凄いことですよね。気圧とか…。
天候を科学するウェザリアにナミを飛ばしたバーソロミューは
やはり彼らの成長を支援するつもりだったんでしょうか。
そうとしか思えないくらいピッタリ好都合な場所に飛ばされていますが
だとしたら、バーソロミューは麦わらクルーの得手不得手と
世界各地の情報を持っていたことになります。

・・・本当に惜しい人を亡くしました。

ブルックはバーソロミューが飛ばした場所からやや移動しています。
ブルックに関する情報が少ないのでとりあえずガイコツだから
オカルトっぽい所に飛ばしたんじゃないかな?
とりあえずブルックにはコツコツと頑張って欲しいです。骨だけに。

非常に紳士的にロビンを迎え入れる革命軍。
女っ気のない職場に咲いた一輪の花という感じです。
ロビンと革命軍は方向性は似てますが、仲間というのとは違います。
ロビンは「ニコ・ロビン」という名前や立場に絶望していました。
彼女にとって「ニコ・ロビン」は人から憎まれる・追われる・利用されるだけの
お荷物のようになっていました。
しかしルフィは名前のない一人の人間としてロビンを迎え入れました。
ロビンのルフィへの絶対的信頼を考えると、革命軍がどれだけ
ロビンの思想と近い存在であっても、いわゆる「手を組む」関係以上にはなりません。
しかもロビンは革命軍のトップとしてのドラゴンではなくルフィの父としての
ドラゴンに興味を持っています。

世界政府や海軍から見れば、革命軍とロビンが行動を共にするなど
非常に危険な状態ではありますが、ロビンは友人の披露宴に行くような気分です。
(多分、全然違います)

いつも燃えているフランキーです。
バーソロミューはどこまで知ってフランキーをここに飛ばしたのでしょうか。
バーソロミューはベガパンクの研究に身を捧げたわけですが
バーソロミューとベガパンクの関係も興味深いです。(※但し、ヤオイ的意味は除く)
ウェザリアやバルジモアの極秘の研究内容を、麦わらクルーに託した
バーソロミューの意図とは?
それともやっぱりただの偶然?

ウソップのセリフ「あいつだって敵わねぇ敵がたくさんいる!」を見て
思い出したのは「STRONG WORLD」のシキのセリフです。
DVD&Blue-ray、発売されましたね〜。

「敵わねぇ敵がいることを知るのも成長だろう?」

あとはポップグリーンとダフトグリーンも似てると思ったけど
Dr.インディゴがやってた研究とヘラクレスンがやってることは
違うのかな?

「STRONG WORLD」が、どの時点の話だったのかというのは
次号の感想で触れたいと思います。



2010/9/03



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