第581話 “忍びよる未来”

『世界の風景』


■思惑

何度占っても生存確率が“0”にならないってミステリアスに語ってますが
気に入らない結果だからといって、何度も占い直すのは
女々しいと思いますよ。>ホーキンス君
“不死身の運命”をカードが物語る、と言えば確かにカッコイイですが
ホーキンス君はもうちょっと自分の意志で判断するといいと思います。
松田優作のジーパン刑事の殉死シーンのように
「なんじゃこりゃぁあああ!」と自分の腹の血に驚きながら
カードをめくって「私の生存確率…ゼロ…」と言って果てるんですね。わかります。







さりげなく白ひげ海賊団の一員に収まってるクロコダイルを振り返りながら
今週の感想に入っていこうと思います。

532話の感想
「今回の戦争の目的は七武海の解体と三大勢力の再編成ではないか?」と書きました。
その部分を以下に引用します。

>つまり、三大勢力を築いた時代とは異なり
>今や革命軍側の勢力が無視できなくなったということではないでしょうか。

>更に白ひげと赤髪の直接接触を海軍はただ傍観することしか
>できなかったという事態もあり
>世界政府のトップ、五老星は三大勢力の再編成
>具体的には『七武海の解体』を目論んでいるような気がします。

>今回の戦争で世界政府に反逆した者には七武海の称号剥奪と
>更に非道な制裁を与えるつもりなのではないでしょうか。
>七武海の協力を求めるような振りをして、世界政府への忠誠度を
>計っているのではなないか、と勘ぐってしまいます。


ドフラミンゴが世界政府から“海軍”へ送られた内偵者という立場だと考えると
終始、笑っていたのもなんとなく納得できます。
「全部、知ってるのは俺だけだぜ!」と。
バーソロミューくまの意志がパシフィスタとして埋没してしまう過程にも
詳しかったですし、ドフラミンゴは少なくとも“海軍に招集された七武海”としてではなく
“世界政府から任務を請け負った”海賊として戦場に赴いたのだと思います。

その上で、クロコダイルに「手を組もう」と言って勧誘した事は
非常に興味深いことだと思います。

(削除された動画はOne Piece Requiem For a Dream で、検索すれば見られます )

■ルーキーが注視するもの

ルーキーが終戦を見守っています。

今回と同様に、白ひげがスクアードに刺された時も、生中継を見守るルーキーの姿が描かれていました。
全員がシャボンディ諸島でモニタを眺めていたのですが中でも、気になる行動をとっていたのがローとボニーです。

ボニーは泣いています。

そしてローは見守るだけでなく、敢えて危険な戦場へと向かいます。
何の意図があって船を出したのでしょうか?



ボニーが白ひげと何らかの関わりがあるという想像はできるものの
目的とする“あいつ”は謎のまま、物語は新世界へ。

一方のローですが、こちらも謎めいています。
ローがルフィを助ける理由は明かしませんが
ルフィが“利用できる”と思っているんだと思います。
一騎打ちだけが戦いではありません。
共通の敵と戦うビジョンがローには見えているような気がします。

■仲間を集める旅

サニー号のコーティングも気になりますが
もしかして、これから仲間を集める旅が始まったりして?!

カマバッカ王国にルフィは行かないの?
カマバッカ王国には乙女の心を十分理解したあの方が
待っていらっしゃるのに…!!

■街の個性

頂上決戦が終了したニュースが世界中を駆け巡りました。ワンピースが実在すると歓喜する海賊達の絵があります。

この景色、見たことがあります。ジャヤじゃね?

建物と椰子の木を見て、ジャヤっぽいと思った私も凄いですが、ハッキリとジャヤのモックタウンと断定できるような街の風景を書き込んでいる尾田先生の凄さに改めて戦慄!

奇しくも!

空島の存在を嘲笑った海賊達が!

ワンピースの存在を知って、夢を追いかけることに躍起になるとは、何とも象徴的なシーンだと思います。

海軍の勝利に歓喜する海軍基地にも見覚えが…。

エースが潜入した基地じゃね?

こちらは惜しくも、隣の海軍支部だったようです。

白ひげ海賊団の旗の模様といい、エースの姿といい、何もかもが懐かしい・・・・。

全くの余談ですが、辺境の基地にはただ“マリン”と書いてあるだけで素っ気ないですね。

初めて見る海軍基地に、ルフィは「でっかい!」と驚いていますが。

何もかもが懐かしい・・・・。

何気なく、描かれていると思っていた町の風景も、全てワンピースの世界の中に実在して、人々が住んでいて、歴史が積み重なっているんだと考えさせられます。

海軍勝利に沸き上がるこの国は、世界政府の加盟国なのでしょう。

後ろに見える三角杉(命名:私)も、いつかどこかで登場するかもしれません。その時に「ああ、海軍勝利に沸いていた三角杉の国が、今はこんなになってしまっている…」と感慨深い思いに耽るのかもしれませんよ!奥さん!

■哀しみの裏町

自然、建物、人々の衣服までもが細かく設定された世界が描かれていると
理解できて、ふと、エースの回想シーンを思い出しました。

これ、どう見てもフーシャ村じゃないですよね。

でも、エースが海賊になってる訳でもなさそうな…。

このヨーロッパ風の街並は一体、どこなんでしょうか?

海賊王を忌み嫌う風潮は、海軍本部の意向が色濃く反映されているような、世界政府の中枢に近いような街なのではないでしょうか。

なぜ、エースがこんな街に・・・?

じっちゃんに連れてこられた・・・?

石畳がマリンフォードの裏町にとても似ています。

でも、よーーーく見ると屋根の瓦が違います。

細かい!!

「MARINE FOOD」の看板はマリンフォードの地名なのかな?それとも食べ物屋さん?
マリンフォードの表玄関(要塞の湾)は和風な造りなのに、裏町はさながらロマンチック街道さながら。どんな色なんでしょうか。



2010/4/23

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