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第572話 “The Times They Are A-Changin'”
『大きなノッポの古時計』


■The Times They Are A-Changin'

まず、タイトルが英語でギョギョっとなりました。

「白ひげとエース」とか「白ひげとルフィ」みたいな分かりやすい題じゃないから
尾田っちからのメッセージが込められてそうなんだけど
正確には理解できなくて歯がゆいところ。

サラッとみると「時代は変わっていくもんだよ」みたいな意味なんだろうけど
特に「A-Changin'」の部分にゾワッときました。意味も分からないのに。
凄い意味に違いない!わからないけど!だって「A」ってエースって意味じゃないの?

俗語としての「A級の」という意味と「エースの」という意味がかかっている
究極の言葉遊びなんだろうと、鼓動のボリュームを上げて意味を探る旅に出ると
この「A」は単なる不定冠詞だったみたい。

世の中というのは、一つ一つの変化で成り立ってるんだよ…みたいな…

で、今回のサブタイトルは歌のタイトルだそうです。

日本語訳が知りたい方はこちら

変化というものが自然で単純なものであるという歌に
力を感じるということは、それはやっぱり変化に対応することの
難しさの裏返しなのだと感じたり。

■超強力タッグ

エースとルフィの共闘きた!

なんだこれ、強すぎる!格好良すぎて早すぎて目で追えない!
火拳なのにアクロバティック!
相手をやっつけることよりも派手さを優先させるスタイルで。
ハンバーグと海老フライが合わさった豪華さで。
1+1が2よりも大きくなるような非科学的な足し算で!

エースに唯一辿り着いたのが弟のルフィという劇的さで!
白ひげ軍が疲弊しきったタイミングで解放されたエースという破壊力で!

数年に一度の見所じゃないですか。これ。
(ここんとこ、ずっとそうだったけど)
18巻から続いた「エースとの再会はいつ、どこで?」というファンの
長きにわたる期待に十分応える形の共闘を本当にありがとうございます。

衝動的に「お兄ちゃん」と叫びたくなる展開をありがとうございます。

■終わりの始まり

戦争の中での白ひげの言動を振り返ります。

知略と知略がぶつかりあう序盤。

降って湧いた(?)ルフィを面白がる白ひげとマルコ。

裏切ったスクアードを息子だからという理由で許す白ひげ。これにより、白ひげ軍の結束力は高まるのですが、それを狙ったというよりも、これが白ひげとして当たり前のやり方なんだと思います。

白ひげにとって、この戦争にかける覚悟が違います。ゆえに、家族に対する思いも格別で、ここで家族同士に遺恨を残すようなことはあってはならないのです。

長い旅を共にした船との別れにも冷静です。

今週の白ひげのセリフ
『新時代におれの乗り込む船はねェ…!』

白ひげから見れば、モビーディック号と別れたのではなく、「モビーディック号が先に行った」だけなのでしょう。そこまでの覚悟を、この時の私達はまだ実感できずにいました。

息子全てを分け隔てなく愛した白ひげにも、オーズを手駒として扱わざるを得なかった戦況です。
エースを救うためにオーズを捨てるのだとすると、スクアードが訴えた「エースだけが特別」という言い分も完全には否定できもはん。

ただ、エースを始めほとんどの白ひげの息子は白ひげの意志を継ぐために戦っていると言えます。そのための鍵をエースが握っているのだとしたら、やはりエースを救うための犠牲というのも仕方ないというのが白ひげ軍のやり方なんでしょう。

逆に考えると、これだけの犠牲のもとに生かされているエースがこれから背負う物は、やはりそれなりの器でないと耐えられないだろうとも思います。

鬨(とき)の声。
ここで目的確認。エースを救い、海軍を滅ぼせ!と勢いをつけています。

海軍が滅ぶという抽象的な野望はさておき、エース処刑を大々的に発表した海軍に対してエースを奪還できれば、白ひげ軍の勝利。エースを処刑できれば海軍の勝利、とこの戦争の勝敗を結論づけることができると思います。

そう、この戦争の勝敗がエースただ1人にかかっているのです。

これは他意のない、普通のやりとりではありますが、白ひげだからこその『守る』という言葉の重さを感じます。

白ひげが赤犬に問うたのは「守るための己の覚悟」なんじゃないでしょうか。



このセリフが変曲点になります。

真っ向勝負で挑んでいた前半では考えられない
自分の死について言及しています。
つまり「息子達の明るい未来を見届けられれば、死んでもいい」と。



隊長とジンベエは白ひげの言葉の真意を余すことなく汲み取ります。
もはや白ひげの命を助けることができないのなら、せめて…。

前に進む、未来に繋ぐことを最優先に
白ひげの指令も「託す」ものへと変わっていきます。

そしてエースが解放されたのを見届けた白ひげは未来を信じて、バトンを手放します。

白ひげが築き上げた物、守ってきた物を
私達は詳しくは知りません。
それでも白ひげの大きさに敬服せざるをえない、彼の言動の一部始終。

彼の意志が彼の手から離れ、未来へと受け継がれる現場に
私達は居合わせているのです。

余りにも大きくて、全貌は見えないのだけれど…。

0巻に出た20年前の白ひげ海賊団は既にマルコなどの息子達で構成されていました。このニューゲートの姿は何年前のことなんでしょう。

ワンピースを掴んでなお、夢を果たせなかったロジャーが追っていた物、レイリーが見守っている時代の変化、そして、白ひげが欲しがっている物も・・・・

まだわかりません。

前の時代が死んで次の時代が生まれるのではなくて、一つ一つの変化が積み重なって時代が作られていくという事を心に刻んでいこうと思います。

The Times They Are A-Changin'



2010/1/31

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