第543話 “麦わらと黒ひげ”

『正義の味方はあてにならない』
(SMAPがザ・ベストテンのスポットライトで歌ってた)


■サンジ連載!

ナント!扉絵連載にサンジが登場!
最も心配な場所に飛ばされたサンジの久しぶりの近況が見られた嬉しい気持ちと
これから続く、ルフィ以外のクルー不在の本編を感じさせる連載内容と色んな気持ちが起ります。

とりあえず逃げ惑うサンジを見るのが毎週の楽しみになりそうです。
そうだ!扉絵連載も本編なんだ!

■下へまいります

黒ひげがあっという間にLV4まで辿り着きました。
アレ?LV1でシリュウと遭遇してましたが、倒したのか?うまく避けたのか?
黒ひげを制するのが目的で解放されたシリュウが、役割を果たせなかったようです。
シリュウがどうなったのか不明ですが、黒ひげはシリュウに用は無かったようです。

そしてLV4に着いた黒ひげは「何か取り込み中だった様だな」と言いました。
現在、インペルダウン内で起きている大脱走パーリーについては
把握してなかったようです。

黒ひげの行き先はどこでしょうか。
更なる階下を目指しているように見えます。

そうなると、名前だけ出てきたLV6の囚人でしょうか。

史上最悪の女囚、カタリーナ・デボン
巨大戦艦、サンファン・ウルフ
大酒、バスコ・ショット

そこに行くまでに黒ひげはルフィと出会ってしまったのですが
ここで2人が戦うというのは、お互いの目的とは外れるので
「新世界へ持ち越し」となるような気がします。

ハンニャバルが「市民を守るため」という理想を掲げることが少し意外でした。
正義のため、などと青臭いことを言うのはせいぜい海軍大佐レベルまでで
中将や大将クラスになるとあやふやな正義の前で己の信念を見失わないために
だらけきったりとか…
CP9のように、問題の善悪を冷酷に割り切ったりしてますよね。

ハンニャバルが署長になれないのは、この辺に理由があるのかもしれません。

■それぞれの正義

ハンニャバルが言う「か弱き人々が善、海賊が悪」という正義について
黒ひげは「正義と悪の答はない、くだらない」と言っています。

確かに状況によって正義は異なりますし、とても曖昧で絶対的な物ではありません。

しかし正義という言葉が存在する以上、それぞれの心の中では
「これこそが正義」というイメージや理念はあるだろうと思います。

私は黒ひげが正義を全否定したことで
「ああ、だから私は黒ひげが好きになれないんだ」と感じました。
(もちろんビジュアル面の理由が大きいのですが)

極悪非道に生きる海賊であっても、どこか生き方に共感できる部分が
あるものですが、黒ひげには全くそれがありません。
それが、黒ひげの他の海賊と違う部分のような気がします。

黒ひげの行動には「目的はあっても理念がない」という感じがします。
(やっている事はロジャーやドラゴンと近いような気がするけれど
 精神性が見えなくて、魅力が無い)

翻って、白ひげの理念について考えてみました。

白ひげは海賊王を目指し、世界最強の海賊であり続けようとしています。
既に病を煩う白ひげは大いなる夢を抱いて冒険する海賊ではなく
「白ひげ」という名前の威力を保とうとすることが目的となっているように見えます。
また、部下達もその考えに忠実に従っているようです。

ジンベエが言ってましたが白ひげは自分が許せない悪を
白ひげという名前で鎮圧してきました。そこで結果的に弱者が救われていました。
これは白ひげなりの正義だと思います。
そして、この圧力を保つためには、白ひげが世界最強の海賊であり続けなければなりません。

つまり、白ひげは“世界中の弱者を守るために”自分が世界最強であろうとしている、と
見ることができるように思うのです。
善悪の基準は白ひげの独断ではありますが
仲間殺しを絶対に許さない白ひげは、実はとてつもなく大きな野望を抱いているのではないでしょうか。

海賊王の称号や財宝などが目的ではなく
世界一の力を持つことで、自分の理想の世界を目指す…という白ひげの意志を感じると
エースが「白ひげを海賊王にしてやりたい」と願う気持ちもよく理解出来ます。

さて、あの頃の海で名を上げた
ロジャー、白ひげ、センゴク、ガープは
「己の正義」を見出し、それを絶対だと信じて突き進んでいます。力強く。

次の世代とも言える赤髪や青キジなども自分なりのスタイルを見出しつつあります。

そしてルーキー達は、自分達の灯台を目指して
大きな波へと船を進めていきます。

■LV5.5 〜秘密の花園〜

ロッキーホラーショウですよ、と教えてもらったので
動画を探して来ました。

The Time Warp & Sweet Transvestite (the rocky horror picture show)
http://www.youtube.com/watch?v=xWXoFAaZ11M



2009/05/31



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