第687話 「猛獣」
『礼を言う。おれはまだまだ強くなれる。』
なぜゾロがモネやたしぎを斬らないのか。 ゾロファンは斬って欲しいのか、斬らないで欲しいのか。 強いゾロが好きなのか、優しいゾロが好きなのか、冷たいゾロもいいけれど きっと心の奥は温かい…そんな迷える子羊状態でした。 揺れる乙女心のままで始まった今週号では、サンジが懇切丁寧に 自分の騎士道と「ゾロ観」を語ってくれちゃってハートの鼓動もMAXです。 コングラチュレーション!今、胸に高鳴るファンファーレ! サンジは女を蹴るくらいなら死を選ぶと落ち着き払った顔で言いのけます。 それがいいのか、悪いのか。そんなもん悪いに決まってると思うけど 「お前にできねェ事はおれがやる。おれにできねェ事をお前がやれ!」という 仲間との関係があるから、サンジの表情に余裕が見えます。 そんなサンジがゾロについてハッキリと言い切りました。「案外、甘い所もある」と! G-5の連中が「容赦なく何でもぶった斬る」と言った事をやんわり否定しています。 やんわり…。ふんわり…。 ゾロの弱点を見透かしたようでいて、サンジの台詞の後半がゾロへの信頼を物語り過ぎ! その前に「死を選ぶ」と言った後での「あいつならどうにかする」という 自分との対比も交えながらの、ゾロの持ち上げっぷり。 ゾロのいない所で・・・・。遠い場所なら饒舌か! そんな素晴らしい、サンジによる「ゾロ語り」ありがとう。
さて、ビスケットルーム。 ここには「私が必要だ」というたしぎはゾロを舐めてます。 舐めてもらっちゃ困ります。 たしぎがいようがいまいが、ゾロがモネに倒されたり、足止めをくらったり…などという 失態はみせないはず。「任せておけばいい」というサンジの言う通りなんです。 たしぎがここに残る理由はバカが付くほどの彼女の正直さと正義感と… 過去に手を抜かれたという屈辱から来る私怨と…あと少しは強くなったゾロの戦いを見たいという 気持ちもあっただろうと思います。 海兵としてコンプレックスや迷いを持つ彼女だからこそ ゾロの戦いを見届ける意味があったのだろうと思います。 回想シーンが入りますが、黒い枠になってます。 リアルタイムで読んでいた部分が過去の回想モードで展開されてます。 この歴史。共に歩んだ歴史。感慨深いです。 今、まさに冒険の途中。強さもまだまだ発展途上。 そんな“今”も、いずれ黒いページで語られるのでしょうか。 長生きしないといけません。 話が少し逸れましたが、ゾロは、自分を舐めているたしぎに その場を一旦、任せます。この余裕。このセクシー。 たしぎもモネも、全然自分に適う存在ではないという前提ながら たしぎの指摘も否定せずに、結果的に女同士の戦闘を高見の見物とは これが天然の女殺し殺法。悔しい。 しかし、悔しさはこんなもんで終わらない。 たしぎのピンチに戦いに水を差すゾロ登場。(改めて登場したね) うわー。(頭の中が整理できない) ゾロにとって海軍って何?そこからスタートしないと考えがまとまらない! アラバスタでゾロはスモーカーを助けました。船長命令って、不本意みたいな顔で。 サンジもG-5の連中もたしぎも「子供達を救う」という共通の目的で走っていたのも ゾロは知ってます。 それに対して、モネはゾロの目的の障害になってます。 よし、たしぎに加担する理由は万全。よし。 だって、そうでしょう? ここで完全にゾロがたしぎを助けてしまったら、またややこしいことになるでしょう? (ゾロファンの心理が) だからゾロは「おれの方が早く倒せるから、おれが出てきた」と 悔しい気持ちに変わりはないけど、ギリギリ紙一重でたしぎの面目も保ってるような 気もする。ゾロなりに。 「ナメられたもんだな雪女」 ゾロはたしぎだけでなく、雪女にも舐められてしまった…と言いながら うっすら笑みを浮かべていて、やべぇよ、ゾロさんのスイッチ入っちゃったよ。 ゾロがハッキリと「斬りたくないものはある」と認めています。 さらっと認めたーーーー!! ゾロの刀を鈍らせる迷いの告白来たーーーー!! でも、余裕。ニヤニヤしながら、言ってる!この人、勝つ気よ! とにかくゾロにとって、“女”は斬りたくないものだったーーーーーー!!! ぎゃあああああああ!!!! 記念日!記念日きた! ゾロが女を特別扱いしてた告白記念日きた!ケーキを食べられる口実できた! できることなら、女は斬りたくないんだってさ! 「女は斬るより抱く方がいいだろ」って同人誌で言ってた。多分。 ダメだ。これ以上はダメだ。 少し話は逸れた上に、私の呼吸も乱れましたが。 普段、ゾロがバカにしていたサンジの信念と根底で繋がってはいても ゾロは、その迷いと決別します。 まず“女”の定義について整理し、見た目が女でも中身が猛獣であると 見なすことで、ゾロのリミッターが外れます。
ありがとう。たしぎありがとう。 まず、ゾロの強さを解説してくれてありがとう。 たしぎの冷静な解説が無かったら、ゾロがただ斬っただけで終わってしまってた。 ああ、ゾロ、見た目が女の敵も真っ二つに斬るんだね。という結論で終わってた。 しかしたしぎちゃんが言うことには、ゾロはやっぱり男とは違う斬り方をしてたんだって! だから、まだゾロの中には「女は斬りたくない」という気持ちも残ってるんだと 私たち、理解できた。(´;ω;`)ブワッ でも、女どもがあんまりキーキーうるさいから “黙らせる”ために圧倒的強さを見せつけて「これで満足か?」で、ドン! (´;ω;`)ブワワッ ハァハァ…フーフー…ガク…ガク…ドサァ!! (ゾロにやられたゾロファンとモネがシンクロ) たしぎは「覇気を使ってない」って言ってるけど 違うね。 たしぎの言ってる覇気はロギア系を実体化する覇気のことを言ってるみたいだけど 違うね。 ゾロは「ゾロ色の覇気」を使ってるね。 私には分かるね。 たしぎが知らないのも無理はないよ。教科書に載ってないもん。 モネが身動き取れなくなってガクガク震えてるのは「ゾロ色の覇気」を まともにくらったから。 だから、最後にモネがゾロを背後から刺そうとしてたけど 刺せないよ。だって、ゾロ色の覇気を食らってるから、手元が鈍るんだよ。 だってゾロ色の覇気を食らってるから。 最後に再び、たしぎにお礼を言わないといけないのは ゾロの強さ解説以外に、やっぱりゾロのスイッチを入れたのはたしぎだから。 たしぎがいなければ、膠着状態が続いていたと思います。 たしぎの“弱さ”のおかげで、ゾロがモネを斬る決意ができたんだもんね! でも、弱さっていっても、シロップ村で足をガクガク震わせてたウソップと同じで ゾロに守るべき何かを感じさせた、というのもあるよね。 だからやっぱり、この戦いにたしぎは必要だったなーと しみじみ思う余韻もなく「おれが上だと思い知れ」宣言。 うわー、なんだこれ!心臓の内側を掻きむしられる感じ! 悔しい!マツゲ!悔しい!マツゲ長い!うわー。 |