第560話 “インペルダウンの囚人達”

『インペルダウンーズ』


■パシフィスタへの改造完了くま

私の中で、イワンコフがすっかり“おかんキャラ”として定着しています。

人格を失ったくまとの再会相手がドラゴンであったなら、感傷的な空気も漂ったかもしれませんが、なぜかイワンコフだとドタバタ風味の味付け。

オカン最強という結論。

革命軍が目的遂行を最優先とし、同志の命を二の次と考えているなら、くまを政府に捧げることも1つの手段なのかもしれません。

イワンコフはくまが七武海であることは知っていても、パシフィスタとして体を提供していることは知らなかったようです。

“暴君くま”から物静かな七武海になったのはロボト改造手術が理由だったようですね。黒いよ!海軍!
しかしベガパンクがいくら天才とは言え、初めて作る人間兵器が完璧かどうかはわかりません。全て、くまの演技という可能性はないでしょうか?もしくは、何らかの欠陥があって、イワンコフの奇跡のパワーにより、人格の一部が復活する可能性も否定できないと思います。


■戦争の先にあるもの

話は少し戦争から離れます。

海賊王はイーストブルーのローグタウンで処刑されました。

エースは海軍本部での公開処刑です。
この違いと、公開処刑の意味について考えます。

ロジャーは海賊王の称号を得た後、自首しました。
レイリーのセリフからは、ロジャーは志半ばで人生を終えたようです。
世界を一周してワンピースを手にしたロジャーでさえも、果たせなかった目的があったようです。

しかしロジャーの「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる!」発言によって
大航海時代に突入しました。

つまり、ロジャーは自分の意志を受け継ぐ次代を作るために
公開処刑を利用したと見ることができます。

この事に気付いていた者ならば、今回の公開処刑も
そのような「時代の誘導」に利用されることも考慮に入れるでしょう。

全世界が注目する戦争では、そのような謀略が潜んでいるかもわかりません。

海軍や天竜人に恨みを持つ人達の怒りの爆弾に革命軍が点火したりして。
ドサクサに紛れて。

さて、ロジャーとエースの公開処刑の場所の違いですが
ロジャーは単純に公開処刑のみが目的だったのに対し
エースは白ひげ対七武海の戦争を引き起こすための公開処刑でした。

海軍要塞での公開処刑というのは、それだけ「戦争目的」の意味が強いと言えます。

白ひげも海軍も自分達の貴重な戦力を差し出すのですから
「負けてもただじゃ引き下がれない」と、あらゆる策を練ってるはずです。

海軍と白ひげの力の対決と、策略の対決も大いに楽しみです。

■最前線とその周辺

最前線だけが戦場じゃない!

海軍本部の正義の扉は開けっぱなしなのかな?

インペルダウンから、新しいお客様来たりしませんか?

先週、白ひげが湾外の白ひげ勢力を左右に分ける作戦を決行しました。
これは、自分達が外へ逃げる道筋にもなりますが
新たに外から仲間を引き込む道筋にもなります。

ここで、新たに参戦しそうな集団について考えます。

マリージョアの真下にある魚人島。白ひげの名前に守られています。ジンベエが白ひげを守るために参戦したと知って、魚人達が援軍にかけつける可能性があると思います。

シャボンディ諸島にいるハチがマンガみたいな回復力で仲間やレイリー、シャッキーと登場するかもしれないと考えるとワクワクしますね!

インペルダウンから黒ひげやシリュウ達も、こちらに雪崩れ込んで来るような気がします。
違うかな?

ここからは、ありえない話ではありますが
もし、白ひげが自分の最期を覚悟していたとして…
自分の首を黒ひげに取らせる密約をしていたりして…とか考えてみました。
黒ひげは政府側の人間だから、海軍は攻撃しない。
黒ひげにエースを助けることを約束させて、その代わりに
黒ひげに白ひげを倒させる。具体的にはマルコとジョズに黒ひげに
手を出させない…という線で考えたりしました。
この計画を知ってるのはマルコとジョズだけ…と
自分で妄想して鳥肌たちました。(便利な自家発電)

戦争ってそのくらいどす黒いよね、という事で。

まぁ、そうなった場合の大きな誤算であるルフィという破天荒ボーイがいる訳ですが。

この話は自分でも荒唐無稽だと思いますが、白ひげはそのくらいの
策は練ってきているだろうと思います。

で、一方の海軍も一筋縄ではいかないはずです。

※「赤犬」と打ったつもりが「赤い犬」となってました。

最も冷酷である大将が最前線から離れて街中(?)の方へ移動しています。

ここ数日の間に、くまの改造が完了したということですが、ベガパンクの最新の兵器を試す場にもなりそうです。

戦桃丸もシャボンディ諸島から帰ってきているはず。パシフィスタは全部で何体あるのでしょうか。
海軍の手の内もまだまだ見えてきません。

■鷹の目のミホーク

エースの手錠も手に入れ、どんどんと核心へ突き進むルフィの前に立ちはだかるのは!

鷹の目!どーん!さらにどん!

鷹の目は相変わらず部外者目線ですねー。
白ひげの時は自分よりも格上と認めた上で、
ルフィ相手では自分よりも格下という前提で
刀を振るのが面白いですね。
いずれにしても「倒したい」という気持ちはなくて
ただ刀をスッと振り下ろすだけなんですよね。
まぁ、それで巨大ガレオン船が真っ二つになるんですけど。

ミホークは「運命」に問いかけています。
ルフィの生命力や運を見極めようとしていますが
これって、ゾロが三代鬼徹でやった運試しみたいな物のように思います。

正面から対決してルフィが勝てるとは思えないけど
突然の落雷とかで…
「アレを死なすんじゃねぇぞ」と白ひげ命令がマルコに出てる訳で…

■扉絵

忍び寄る影の正体は一体?!

(1)くまに飛ばされた
(2)迷子
(3)ゾロのストーカー
(4)忠誠心が残っていたクマシーの進化形
(5)ペローナの一部
(6)墓標に墓参りにきた巨人族
(7)行商の鍛冶屋
(8)取材クルー
(9)巨大化したウソップ



2009/10/12


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