第639話 “全部守る”
『読み解きワンピース がってんドリル』
■扉絵
王家も認めたジャッカルパンツ。
こんな姿を見せられるほど、心許したクンフージュゴン。
チャカのパンツを考慮した上で、ペルのパンツの模様を想像させる課題。
イガラムが指してる新聞には何が書いてあるのでしょうか。
世界会議の記事の割には楽しげですが、重要な会議と言っても
観光気分もあったりするんでしょうか。
今年に世界会議があるんですって。
もしかして私くらいの“愚かなドリーマー”クラスのワンピ読者なら
当然把握しているべき事実なのかもしれませんが
「あ、今年、世界会議なんだ!」と新しい発見です。
(忘れっぽいとも言う)
■酒豪 VS. 酒豪
個人対決始まった!
ワダツミなんてジンベエだけで倒せそうな気がしたのですが
サンジとの共闘には何か理由があるのでしょうか。
サンジには女性を守る使命もあるので、単独で戦わない方がいいんでしょうか。
ナミが「ジンベエちゃん」と呼んだことと関係あるのでしょうか。
魚人島編が始まった頃には、足を引っ張ってた印象のあるサンジですが
ナミさんが風でこけた事でスイッチが入りました!
弱みであり強みであるサンジの騎士精神、格好いいトコロが早く見たいよ!
ゾロの相手として不足のない魚人No.1剣士、ヒョウゾウ。
戦意にギラギラするタイプでなくて、ただ暴れたいだけの酔っぱらい。
ESの分だけヒョウゾウに分がありそうですが
だからこそ、ゾロの強さを計ることもできますよね。
■ホーディの大“復習”時代
ええと、しらほしを利用しようとしてたのはデッケンで
ホーディはそこまで考えてなかったんだっけ?
ええと、ホーディは海賊王になりたいんだっけ?
というか、そもそもホーディは何がやりたいんだっけ?
このざまです。
週刊で少しずつ読んでいくと魚人島編はさっぱりです。
なので、今週はホーディの復習シリーズです。
まとめてみて実感しましたが、魚人島編は単行本3冊くらい
一気に読まないとモヤモヤするだけですね。
全て終わった後に読み返すとメチャメチャ面白いと思います。
そういう意味では毎週モヤモヤする感覚は今しか味わえない訳で
それもまた楽しみなのかもしれません。
ホーディはしらほしの力を単に恐れているだけ、という確認です。
「厄介なものは全部消す」というホーディの考えをハチが語っているのが重いですね。
一方、デッケンはしらほしを利用するつもりでいますが、『LOVE or DEATH』という言葉から分かる通り、自分の物にならなければ死!
ギョンコルド広場にて。
新しい国を作って国王になると宣言していた黒髪ホーディ。
中2っぽい。
国王として世界会議に参加して
恐怖の「海底王国」の伝説を
作ると宣言した白髪ホーディ。
小5っぽい。
ちゃっかり海賊王も目指してまして、ルフィの怒りをかいます。
子供のケンカっぽくなってますが、しらほしのためでなく
ルフィの強い意志でホーディを倒すことになりました。
ホーディは自分が「海賊王にふさわしい」と言ってますが、「海賊王になりたい」とは言っておらず、海底で人間を奴隷として使うことが“夢”であるように言ってます。
『海底に引きずり下ろし』については後述します。
デッケンがノアを魚人島に向けて投げた時に
ホーディが「いい手だ」と言ってました。
麦わらの一味を全滅させるために、魚人島を潰す。
そういう意味で「いい手」と言ってると思うのですが
それだけでしょうか?
「魚人島もついでに崩れる」と言ってます。ホーディが考える「いい手」とは「シャボンを割る」ってことのようにも受け取れます。
ここで再び「海底に引きずり下ろし」について考えます。ホーディは憎い人間たちに復讐するために、海底に引きずり下ろすと言っています。
海底なら人間の力は弱まり、魚人が有利になるという理由もあると思いますが「引きずり下ろす」という言い方には別の感情があるように思いました。
それは、陽の当たる場所から日の当たらない場所へ、
晴れやかな場所から屈辱的な場所へ、
そんな意味合いが含まれているような気がしました。
ホーディは海底の魚人街で育ったのですが
その場所を「屈辱的な場所」だと受け止めていたのではないでしょうか。
そして誰よりも“光”を求めていたのはホーディだったんじゃないか、と思いました。
人間を憎みつつ、光を望んだホーディは自分の中に抱える矛盾を持て余し
支離滅裂とも取れる行動に至ったのではないかと考えました。
それから、もしかして海底の魚人街に光をもたらすためには
ネプチューン王国のシャボンを割ることが何かの近道になるのでは…?
シャボンが光を吸収する、或いは屈折率うんぬん…とか?
■まだまだあるよ!魚人島編の謎!
魚人島編の忘れそうな設定シリーズ。
玉手箱。
一気に年を取るというのがESの副作用と似てると思うのですが
ネプチューンは玉手箱についてもESについても
真相を知ってそうですよね。
ノアが多少沈んだとしても浮力があるから
魚人島に突き刺さるほどのスピードは出ないと思います。
少なくともノアが魚人島を潰すことはないはずです。
なぜなら!
魚人島を潰すのは・・・・
■冒険の日々 全て 拾ってく 呆れたビリーヴァー
2年の間にルフィが凄く強く、凄くかっこよくなってる!
前から心底頼れる船長だったのに!
「全部守る」ための2年間!
このセリフ、痺れます。
ルフィは「お前を倒す」的なセリフはいつも言ってますし
今回もホーディに言ったセリフですが、独白にも見えるのが痺れる。
ルフィって自分の感情を語らない、語る前に動く、と尾田っちも言ってますが
そのルフィがですよ!奥さん!
「そのための2年だったんだ!!」
自信が漲ってて読んでる方が身震いしそうなくらい格好いいです。
2年間待ってたよー!
(本編で麦わら一味が不在だった期間という意味)
さて、全部守っちゃう、全部背負っちゃう我らが船長の考えは
野望のためなら命捨てる覚悟の剣士と真逆なんですよね。
「捨てる覚悟が無いなら前に進めない」というゾロの考えもとても重くて、
麦わら海賊団のためなら“自分の命”を投げ捨てようとしたりもしました。
でも、もう捨てなくていい!そのための2年だったんだ!!
グランドラインの前半は攻める冒険で
グランドラインの後半は守る冒険だ!
2011/09/24
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