第628話 “大掃除”
『ぽぽぽ ぽ〜ねぐりふ!』
■扉絵
パワーアップした麦わらの面面に頼もしさと感慨を覚えます。
ゾロはどんなに幅や厚みを増しても鼻筋だけはホッソリしている
アンバランスが私のハートにバイオレンスです。
その上のチョッパーも見たことのない形状ですよね。
カンフーを覚えて四角っぽい形状になってるのは見ましたが
更なる変形があるようです。なんとなく鉄腕アトムっぽい感じですね。
動くのを見るのが楽しみです。
■ホーディー
ジンベエの言っていた「ホーディーと戦うな」は
人間VS.魚人の戦いを繰り返すな、という意味だったのですね。
しかしルフィが戦う理由は相手が魚人だろうが人間だろうが
仲間を奪い返すためで、ジンベエの理屈は納得がいきませんよね。
散々魚人島の暗い歴史を聞かされた後で
ルフィが当然の判断を下す、この真っ直ぐさがルフィの格好良い所。
考えが先に走ってしまうタイプなら真正面から対決するのを避ける方法を
選ぼうとして行動が遅れてしまうかも知れません。
石化されたマーガレット達を救った時と同様に
ルフィの迷いの無さはリーダーとして本当に眩しいです!
さて、ホーディーがますますやりたい放題で
なんと今週は自分が国王になるとか言い出しました。
アーロンパークのアーロンといい、結局は支配欲なんでしょうか。
「3時間後に王の首を切り落とす」という宣言の“3時間”というのは準備諸々の段取りとして置いた猶予ですよね。
で、その処刑を区切りに魚人島が生まれ変わるというのがホーディーの描く未来図です。ホーディーがネプチューンに「身勝手な国王だ」というような事を言ってましたしネプチューンにも恨みがあるようです。
ホーディーが国王になることも全てホーディーの個人的な感情で進めてきた企てなんでしょうか。
人間を憎む余りに同胞を“大掃除”すると言っているホーディーの考えに矛盾を感じます。だから、影に大物がいるような気がするんですよねー。“3時間後”というのが大物と合流する時間なのでは?と勘ぐってしまうのですよねー。
■古代兵器という幻想
ロビンが海の森のポーネグリフに辿り着いて解読しました。
古代兵器の事が書いてあった物とは違い、手紙のような物が
書いてあるようです。
ポーネグリフといえば、それぞれに刻んであるテキストだけでは真意は汲めずに、全てのテキストを繋げて新しいテキストを見つける作業が必要らしいです。
イメージとしてはこんな感じでしょうか。
「えるしっているか。死神はりんごしかたべない。」
キラからのメッセージは1枚1枚の手紙の文章ではなく、3枚を繋げて別の読み方をして成立します。
このパターンだとすると、1つ1つのポーネグリフのメッセージは
さほど重要ではないような気がします。
ヤングフランキーが「こんなもん…人間に造れんのか…」と驚愕していますが、これ、本当に人間が造れないんじゃないの?と、思ったり。
この設計図を実際に弟子に引き継ぐ段階の匠になれば「今の技術では造れない」と確信できるような中身なんじゃなかろうかと思ったり。
これは設計図としては無価値だけれど、抵抗勢力の存在を誇示するための道具として受け継いでいったんじゃないかと思ったり。
そもそも、古代兵器を操れる国が簡単に滅ぼされるというのが、ひっかかっていたのですよね。
人間は造れないけど、“月”の人なら造れたのかも知れない。
・壁画に学ぶ。太古に生きた翼を持った“月の人”
・月の都市その名も“ビルカ”。資源不足で青色の星へ飛ぶ。
このような扉絵連載のタイトルから、想像を絶するような技術が月に存在していたことが考えられます。
ポーネグリフには、古代兵器が実在するかのように刻まれていますが
それは月の技術を伝承しているだけのものかもしれません。
実際に伝えたい記録は「える、しっているか。」の方で
古代兵器の詳細は「文明の高さ」を見せつける意義を
果たしているような気がします。
或いはクロコダイルのような野心家によって
見つけ出されることを意図していたかもしれません。
なるほど人間は、いつの時代も強い力を欲しがります。
そして、これらの様々な思惑とは異なり
海底にひっそりと眠るポーネグリフに書かれていたのは、手紙というシンプルな物。
ここには真の意味の「メッセージ」が残されているような気がします。
そして出てきたジョイボーイ。
さぁ、一緒に歌いましょう。
ジョイボーイ♪ ラブフォーレバー♪ 君に捧げる愛の歌!
(ダパンプの「Joyful」を私が「ジョイボーイ」と歌っていた思い出と共に・・・・)
2011/06/24
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