第603話 “心に留めておけ”

『麦わら海賊団完全復活!』


■円卓を囲んで

全員揃って、まずは食事!女ケ島のお弁当がおいしそうです。重箱なんですね。小さく描かれてるそれぞれの食事シーンが可愛い!ナミさんがモグモグしてるっぽい絵とか!

チョッパーがさりげなく“輸血”の技術を習得しています。これで、ゾロが大量に血を流しても安心!ゾロは血の袋を初めて見るようで、ビクッとしてますね。って、寝てたんかい!

こんな風にさりげなく、チョッパーの医療技術の進歩を練り込んでくるのが新章突入の情報量です。間に合わない!(私の更新が)

(ゾロがビクッとなってるのはフランキーの髪型だろうというメールを頂きました。言われてみるとそうだと思いました。ありがとうございます。)

進化と言えば、こちらもどうでしょう。
ルフィやゾロにたんこぶを作れたのは
ナミさんだけだったような気がするのですが。
2年の修行を終えたチョッパーとウソップも
ナミ並に強くなったんじゃないでしょうか。

■クマ公の奇行

クマ公の奇行が、今週明らかになりました。ナント!サニー号を守っていたのです!
クマの真意は謎のままですが、人格を失う前後のクマはただ麦わら海賊団を支援するために動いていました。ドラゴンの近くにいたロビンは真意のヒントを知っているでしょうが、今はまだ不要だからなのか、仲間の前で何も口にしません。そういえば、みんな、それぞれがどこに飛ばされたのかを教え合うのかなー。ロビンは何も言わなさそうだけど…。

クマ公がシャボンディ諸島でサニー号を守っていたことから、戦桃丸はこの地に麦わら海賊団が再び集まることを確信したのですね。

くまがベガパンクと交わした契約が精密なんです。『最初の一人が船に来るまで』という期限が正確で素晴らしいんです。もしこれが「誰かが再びシャッキーの元に戻って来る日まで」といういい加減なプログラミングだったら、ダメなんです。最初の一人がゾロなんです。もう、ダメダメなんです。
船大工って本当に大事ですね!

■今週の戦桃丸

ルフィは死んだと噂されていましたが、戦桃丸は麦わら海賊団の復活を想定していました。
そして、空白の二年間を“潜伏期間”だときっぱり断言し、完全復活を海軍本部へ知らせます。

「海軍本部によーく伝えとけ!」ってセリフ。「永田町に言っとけ!」くらいの黒さを感じさせます。


ええと、まぁ、戦桃丸のシャボンディ諸島での仕事内容が大将がやってた事と似てるなーと思いました。

あと、2年前のパシフィスタは試作品なので、最新型はパワーアップしてそうです。

■魚人島へ!!!

この扉絵を見た時に、海底にある魚人島ってこんな世界かな〜と夢見たのですが、“魚人”島だから魚人がたくさんいるんですよね。魚じゃなくて。

白ひげ亡き今、魚人島の荒れ具合が心配です。

シャボンディ諸島での人攫いや人間オークションを見ていると、魚人島は今でも日陰の場所のような気がします。ですから海軍も守ってくれないような気がするんですが、どうでしょう。

空島への出発の時に、黒ひげが追いかけて来たのと、魚人島への出発の時にカリブー兄弟が追いかけて来たのがダブって見えます。

カリブー兄弟も、ちょうど黒ひげの時のように自然現象によって自滅するんじゃないかと思ってます。

カリブー兄弟とは、またどこかで会いそうな気がしますね。

■あの麦わら帽子が今…

ぬわんと!ルフィが被ってる麦わら帽子はもともとロジャーが被っていた物だった!
ありそうな話ではあるけど、レイリーとの出会いのシーンで明かされるとは!!
なんて感動的なメモリー!
何から語ればいいのか?シャンクスか?シャンクスなのか?

さぁ、考えよう。この時のシャンクスが何歳なのか?

(間違いがあったら教えて下さい。)
ルフィが17歳で海賊を始めた時にシャンクスは37歳でOK?
ルフィに帽子を預けた時にシャンクスは27歳。
ロジャーの処刑の時にシャンクスは15歳。

というと!バギーとケンカしてた頃ってシャンクスが12才位ってこと?ええええ!子供やん!
あえて「見習い」って呼び方してるぐらいだから、本当に半人前だったってことですな!

※12才位…クロッカスさんを伴ったグランライン1周に3年かかっていて、その頃には
見習いは卒業してるかな?という考えで12才くらいとしました。


シャンクスは麦わら帽子を被った船長だったけど“赤髪のシャンクス”という呼び名になってます。じゃあなんでルフィは麦わらなのか、と考えましたが「見た目に特徴が無い」くらいの理由しか思いつきません。

ちなみに、この時既にシャンクスは四皇に近い存在だったろうというのが私の考えです。
理由1)おれ達より上といったらもう海賊王しかないといった口ぶり
理由2)山賊に「どのみち賞金首だろう」と、まるで自分は賞金首ではないような口ぶり

さて、その話は置いておいて。

ルフィが海賊王を目指すと言うと、おもむろに帽子を取るシャンクス。
何を思うのか!
シャンクスがロジャーから麦わら帽子を受け取った時を思い出しているのか!!!!!

では、ここで問題です。

男はいつ、麦わら帽子を託すのか。

男は少年の何を見て、麦わら帽子を託すのか。

だがちょっと待って欲しい。

ゼフは自分でオールブルーを追うことを諦めたけど
ロジャーやシャンクスは現役時代に麦わら帽子を託してますよね。
どういうことなんだろう。
単にサイズがきつくなったから、ってことでOK?

■夢のバトン

少年の頃の夢と大人になってからの夢の変化について考えてみようかな。



シャンクスが見習い時代に乗ってたロジャーの船がオーロ・ジャクソン号なのかなー?と3巻と零巻のロジャーの船を見比べてみました。

結果、よくわかりませんでした。

ただ、ロジャーは最後まで1隻の船で航海しただろうと感じました。それこそがロジャーの“支配に興味無い”姿勢の表れだと思います。

一方、シャンクスは大頭になってますが、これって幾つかの海賊団を束ねてるってことですか?ひょっとして、シャンクスは見習い時代からの夢と違う野望を今は追いかけてるのかなーとか思ったんだけど、違うのかな?

考えがうまくまとまりませんが、自分の子供時代を思い出したら麦わら帽子を託すってことでいいかな。

シャンクスがルフィに「帽子を預ける」と言った意味。つまり、いつか自分の夢の後継者を見つけたら、帽子を渡しなさいって意味かな。感動的!

■ロジャーの夢

ロジャーの旅の目的は「世界をひっくり返す」こと?!
今でこそ、ワンピースやグランドラインや悪魔の実の噂が世界中に広がっていますが、ロジャーの頃は本当に世界の海が海のものとも山のものともつかぬ未知の物だったのでしょう。(うまいこと言えてない)

世界をひっくり返したいと思うくらいだから、当時の世界に満足してなかったのでしょうね。

今は海賊王を目指すと言うと笑われますが、当時は“世界”を口にすることすらバカバカしい時代だったようです。レイリーにとって忘れられない強烈な出会いだったはず。

581話の感想の「街の個性」という段落で、ワンピースでは風景がとても丁寧に描かれていることについて述べました。
という訳で、ロジャーとレイリーの出会いの街についてじっくり観察しようと思います。とりあえず、ポートガス・D・ルージュのいた街とは違うようです。ロジャーとルージュの幼なじみ説は消えました。洗濯物の細かい描写が新鮮です。家には煙突があるけど、冬は寒いのかな?都会とは言えない景色ですね。白黒だと分かりにくいけど、寂れた街のような気がします。レイリーの船は生活感が漂っていますが、船として使っているのではなく“家”だから。荷物もたっぷり。
「家を焼かれた」「盗んだ船」とか物騒な事を軽く言ってます。この時代が荒れていたのか、そういう街だったのか…。
ロジャーが世界をひっくり返そうと思ったような時代背景も気になりますね!



2010/11/13

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