第564話 “世界を揺らす男”

『最強の男に与えられた大舞台』


■ムスコ達

処刑台のエースはただ呆然としているようですが
今後のエースの人生もきっと白ひげのために尽くされるのだろうと思います。

マルコが1番隊隊長の風格でスクアードの背中を押します。

自分の手によって大事な人を傷つけてしまったのは
フランキーとも重なります。その後悔が自分の人生をいくらか遅らせるほどでしょう。
若いアイスバーグはフランキーを責めましたが
マルコはスクアードを戦場に駆り立てるだけでなく
「泣いても無駄」という言葉で“許し”を与えているようにも見えます。

この極限の戦況でマルコのすべきことは
スクアードを許すことなんだと思います。
白ひげ軍の結束を高め、戦意を維持することこそ、今必要なことです。

そして、恐らく白ひげにとって最後の戦いになるだろうという覚悟が
マルコの中にも芽生えてきているように思います。

■白ひげの覚悟

最も海賊王に近い男として君臨してきた白ひげは
世界中に、その名を轟かせていました。
彼は最強であり続け、死ぬことは許されない立場になっていたと想像します。

ですから、白ひげが本気で、捨て身の覚悟で戦うということは
非常に稀なことでしょう。
白ひげが動くとなると、単純に興味本位で「凄い物が見られる!」と
ワクワクしている輩も出てくるでしょう。例えば七武海とか…。

そして、世界最強とは言っても「心臓一つ 人間一人」、いつかは前線を退く時が来ます。
自分の最期について考えることもあったでしょう。
散り際、どうやって次代にバトンを渡すか。
どうやって、自分の名の威力を維持したまま果てるか…というぼんやりとした
計画を立てていたとしたら

この戦争こそ、白ひげの海賊人生を終えるのに最高の舞台と言えるのではないでしょうか。
ロジャーが処刑される時に言い放った「探せ!この世の全てをそこに置いてきた!」という
セリフのように、白ひげも、伝説となる終焉を模索するでしょう。

優先すべきは「自分の命」ではなく「自分の意志」という判断を下す瞬間が
やってくるような気がします。

白ひげが閃いた「勝機」とは・・・?!

オーズとベイが湾の入口は破壊しています。

オーズはエースまであと一歩という所まで前進して倒れたので、処刑台付近の包囲壁が作動してないことになります。

処刑台付近はセンゴクや大将達でガチガチに固められていますが、背後から回り込むことができれば?!

謀略に次ぐ謀略!

全く目が離せません!

シャボンディ諸島編でガープが
「海軍に二つの伝説を一度に相手しろというのか?」と言ってます。
今、その内の一つの伝説と戦っている訳ですが
もう一つの伝説が動き出すことはないのかな?



2009/11/22


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