第563話 “心臓一つ 人間一人”

『ごめんねスクアード』


久しぶりにチョッパー見たけど・・・・痩せた・・・よね?

■スクアードの軌跡

白ひげを刺したスクアード。
私てっきり先週が初登場だと思ってたのですが
複数回登場しているというのをメールで丁寧に教えて頂きました。本当にありがとうございます。

錚々たる面面!と、名前付で
紹介されていた華々しい初登場シーン。

ひゃっほー!

左右に分かれろ!という指示を伝達しようと連絡したけど、繋がらなかったスクアード船長。

という訳で、少し姿を見失った隙に
すっかり海軍の術中にはまってしまっていたのでした。

冷静に考えれば白ひげが仲間を売るなんて事をするはずがない、と
わかりそうなもんですが、「エースがロジャーの息子だった」という事実は
スクアードの思考力をすっかり奪ってしまったようです。

一番最初にセンゴクがエースの父親の名を発表した時から
この作戦は始まっていたのでしょうね。恐ろしい!
黒いよ!黒すぎる!

それだけ、この戦いが本気の物だということなんでしょう。

■決意の白ひげ海賊団

1番隊隊長が、どこまで白ひげの真意を汲み取っているのか、が気になります。マルコは白ひげがスクアードの一撃を避けられなかった事を心配しています。既に白ひげは最強時代の白ひげではなくなっているのでしょう。
白ひげが“動けなくなる”という状況が現実味を帯びた時、1番隊隊長の役目は一体何なのでしょう。やはりエースを助けることと、ルフィを死なせないこと、という目的を死守するばかりでしょうか。

一方、白ひげが“決死”の覚悟で戦いに挑んだ事は、敵から見れば大変な脅威です。これまで、白ひげは世界に名を轟かすために最強に君臨し、生き残る戦いをしてきたと想像できます。その白ひげが全てを手放す覚悟で戦う訳ですから、今まで見たこともないような戦闘が繰り広げられるでしょう。

■時代が変わる!!!

牽制しあったり、戦略を読み合ったりしていましたが
白ひげの前線参戦を機に、本格的な力のぶつかり合いが始まりそうです。



海軍側から見れば、白ひげが仲間に刺されたことで力を失えば
目的の大部分は果たせたことになりそうです。
海軍側にも大きなダメージを被りますが、それでも今、海賊の力を
へしおるための戦争をしかけなくてはならない所まで追い込まれていたのだろうと思います。

この戦争でも分かる通り、形だけの七武海は海軍にとって協力的な味方とは言えません。
白ひげを追うのに、海軍の軍艦では力が及ばず
海軍本部という自軍に有利なロケーションにおびきよせることでしか
対等に戦えないと見ることができます。
ルーキー達の成長も目に余ります。
革命軍の力も世界政府加盟国に及んできています。

このタイミングで、パシフィスタの量産に成功し
海軍にとっては「今しかない」という状況だったのだろうと思います。
あくまでも、世界秩序を保つために。

パシフィスタが海軍の思い通りに動かせられれば
七武海などという海賊の力を頼らなくてもよくなりますし
海軍は方向性の強い、目的に従順な、強い軍隊を目指しているのではないでしょうか。

この戦争の後、七武海という肩書きはなくなるような気がします。

ところで、冬コミでは七武海の考察本を出そうかと検討中です。よろしくお願いします。

■黒いよ!赤犬さん!

赤犬といえば、オハラで一般市民の犠牲もいとわないという考えで
目的遂行のために手段を選ばない冷酷な大将です。
今回も、仲間割れを起こさせるという腹黒い作戦を実行しました。

その作戦は成功し、白ひげは大きな負傷を追いました。

白ひげの次に、ピンポイントで狙われるとしたら・・・・

青キジ、ガープ、スモーカーなら、自分の信念により、海軍の想定する正義や命令とは外れた道を進むこともありますが、赤犬はそういう“遊び”は無さそうです。

どんな汚い手でルフィを貶めるのか、不安ではありますが、赤犬の動向をコビーとヘルメッポが見ていたことが鍵になるかもしれません。

センゴクの綿密な作戦は概ねうまく進んでいますが
計算外の事も確実に起っています。
正義の門が開き、インペルダウンから囚人達が大勢やってきたことに
センゴクは動揺していました。

ジンベエの寝返りやイワンコフの脱獄などは想定内かもしれませんが
正義の門を開けた者がマリンフォードの動力室にいるということは
センゴクの戦略にも軌道修正が必要になるかもしれません。

バーソロミューくまの最後の反逆行為も、センゴクの計算には含まれていなさそうです。

■クロコボーイ

クロコダイルが目的を見失い、どのような行動にでるのか想像できませんでしたが、大変にショックを受けているようす。
自分こそが白ひげを倒すんだ!という気持ちもあるのでしょうが単純に白ひげが倒れたことに動揺しているようにも見えます。

…悲しんでいるような…。

白ひげから見たら、クロコダイルなんて単なる雑魚なのかと思いきや!
「勘弁しろよワニ小僧…!」だって!
ここ、日本酒が似合うシーン?!
なんか、まるでワニ小僧のために世界最強でいたみたいな!世界最強のステージから降りることを詫びるみたいな!

白ひげ海賊団や傘下の船長達が白ひげの息子、家族だとしたら、まるでクロコダイルが隠し子みたいな!
なに、この一筋縄でいかない関係!敵対してるのに?!

ワニの時代くるー?
ヤングワニとか見たい!見たい!

という訳で、クロコダイルについて復習☆

インペルダウンでのクロコダイルです。

「涙を飲んだ『銀メダリスト』」とか詩的な事を言ってますが、私はこれを見て「涙のリクエスト」と読んでしまいました。

白ひげの首を取れるなら、脱獄したい、という動機のようです。
ここでのポイントはクロコダイルが白ひげのことを「あのジジイ」と親しげに呼んでいることです。直接対決して、悔しい思いをしたのだろうという想像はできますが、よっぽどの思い入れがあるようにも見えます。

扉絵連載の時には「脱走拒否。気分がのらねェ」と優雅なクロコダイル。すっかり野望が枯れてしまったかのようですが、白ひげの首を討ち取れると聞いて、インペルダウンからは脱獄を決意します。

やはりクロコダイルにとって白ひげは特別の存在なようです。

「ただ、再会したかっただけ」とかだったら泣ける!ワニ酒持って来い!

ちなみに、夢は海賊王だそうです。
ロジャー亡き後、白ひげの背中を追っていたということなんでしょうか。

この扉絵連載の頃は、七武海が海賊王を夢見ているというのが意外でした。今となってはモリアも海賊王を狙ってるみたいですし、七武海についても色々わかってきています。

ところで、冬コミでは七武海の考察本を出そうと検討中です。
よろしくお願いします。



2009/11/12


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