第828話 “1と2”



ビッグ・マムの伝説

でもその求婚の旅は難航してるみたいですよ。

いや、求婚の自由を満喫していると考えれば目的を果たしているのかも。

ビッグ・マムは家族を増やすことで海賊としての力を付けていっています。ホールケーキアイランドという拠点もあって、海賊王やワンピースを目的としているようには思えませんが、新世界で生きていくためには、勢力を増やし続けていかないといけないのでしょうか。それとも家族の誰かが天下を取ってくれたらいいのでしょうか。
カイドウは人造悪魔の実を利用して仲間を増やしていましたし、黒ひげもインペルダウンの囚人を解放することで配下につけていました。新世界の海を支配するためには仲間の数を増やすことが不可欠のようですが、「窮屈」と断ったルフィとは対照的ですね。

珍しく椅子に座って大人しく話を聞くルフィです。なんで珍しいかというと、チョッパーは机を食べるのに夢中だし、キャロットの集中力の無さは異常。という訳で、ルフィが比較的真面目に話を聞いてるように見えますね。

気になるのが、プリンちゃんがいい子過ぎるということです。本当に大丈夫なのかな。ローラもいいヤツだったし、プリンちゃんもいい子だとは思うけど、何か落とし穴がありそうなんですよね。天然過ぎるというか。

普段はこんな感じのおとぼけパティシエールだけど、額に後天的に身につけた第三の眼・邪眼があり、炎の妖術と剣術を使う。(※飛影のウィキペディアより)

プリンちゃんの言動、「うますぎたって、きゃーーー」とか「す!す!すきって言うか、そのだって…!」とか、シャイというよりも感情暴走気味というか、妄想癖ありそうじゃないですか?
サンジとの逢瀬の背景も完全にアンジェリークスペシャルの公園デートですよね。(※20世紀に発売された女性向けネオロマンスゲーム)つまり妄想デートの舞台ということですよ。

「ドキドキ♪プリン☆ロマンス」とかいうゲームを作ったらいい。途中まではサンジとの恋愛を進めて行って結婚エンドを目指すけど、途中で麦わらの一味にサンジを奪われたら、第二ステージになって、額に後天的に身につけた第三の眼・邪眼があり、炎の妖術と剣術を使う。
という風に恋愛とバトルの両方が楽しめるゲーム!ケーキ作りのミニゲームもあるよ!

で、この妄想癖ありそうなプリンちゃんの言ってることが、妄想なんじゃないの?という気がしてくるんです。彼女の手元にはサンジの写真や手配書や、カポネが拉致してきたというような情報だけがあって、実際は会ってないんじゃないの?とか。

それを踏まえて、結婚式のスケジュールなどを見ていきましょうか。



上の図はまだビッグ・マムの船の中ですよね?ホールケーキアイランドに到着した描写はまだされてませんよね?



結婚式まであと3日。サンジはホールケーキアイランドに到着したという情報はありますが、ママは直接確認していません。



結婚式まであと3日。サンジの兄の1と2は前日までホールケーキアイランドにいないそうです。電伝虫で話している相手は父親かな?彼はサンジと会っているかもしれません?

ただ、サンジがホールケーキアイランドに到着していたとしても、そんなに長い時間を過ごしている様子はありませんし、ジェルマ側の人間と接触している可能性は高いですが、ビッグ・ママとも会ってませんし、そうなると、プリンにお菓子の作り方を教えたりしていると考えられないんですよね。「黒足」の誤解も、妄想から来てそうですよね。

うん。そう、そうだ。そう思う。サンジはプリンちゃんを振ってないような気がする!

サンジがプリンを振ったと考えた時、サンジは世界中の女性を等しく愛するために一人の女性と結婚しないのかな、とか思ったけど、振ってないよ、これ!

で、今のところ、プリンとサンジは会ってる、サンジはホールケーキアイランドで結婚式の準備をしている、という前提で麦わらの一味が動いていますが、その後のトリッキーな展開が楽しみですね!!

そしてタキシード姿のサンジも楽しみです!

映画などで式の途中に新婦を連れ出すというシーンはありますが、新郎を連れ出すって!!!何かと妄想が捗りますね!!お姫様だっこでも構いませんよ!!でもルフィだからきっと腕をグルグル巻きにして乱暴に引っ張り出すのでしょうね。もちろんそれでもOK、当たり前だ!


(2001年春の映画『ねじまき島の冒険』のパンフレットより
 キャラクターデザイン・作画監督:井上栄作))




2016/6/7

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