第698話 「ドフラミンゴ現る」


■四皇

「ドフラミンゴ現る」というサブタイトルですが
読者にとっては「青キジ現る」というサブタイトルがふさわしい今週です。
青キジという呼び方は大将でなくなっても残るのでしょうか。

ローを追ってきたドフラミンゴですがスモーカーの名を呼ぶ時に
舌なめずりをした所も見逃せません。
今週のスモーカーはそういう役割でした。

ドフラミンゴの野望は海賊王になることらしいですが
ジョーカーとして闇の取引をすることは、自分の野望の障害にならないのでしょうか?
四皇のカイドウの力を増強させていた訳ですが、新世界の同盟や取引というのは
これまでの海賊の考えとは離れていそうです。
ルフィとローだって今は手を組んでいますが、いずれ対決する可能性もあります。

■シーザーの子羊ちゃん

サンジに羊と言われるまで、ジョーカーを羊っぽいと思ったことは1度もないのですが
ジョーカーが羊の親分で、防護服を着ていた部下が子羊だったという洒落っ気なんでしょうか。
ジョーカーを神と崇める迷える子羊達・・・のイメージで作られたキャラデザであって
羊の容貌には、あまり深い意味はないのかもしれませんね。

錦えもんがドレスローザのことを「拙者達…いや、拙者が行きたい島」と言い直しています。
モモの助には関係無いと言いたげですが、人から食事を与えられる事を拒絶していたり
彼らが抱えている問題が今後明らかになる時に、「拙者達」を言い改めた理由なども
見極められたらいいなと思います。

チョッパーがシーザーの治療をしているシーンを違和感無く見ていましたが
「ONE PIECE film Z」では、得体の知れないZの治療を少し躊躇っていました。
しかし、チョッパーが自分の信念のもとに怪我人を治療することを、麦わらの一味は
肯定することが映画で描かれ、今は「人質だから」とかそういう理由でなく
チョッパーは自分のやりたいように治療をしているんだと思います。

映画の続きといえば、まさかこんなに早く
青キジが本編に登場するとはぁああああ!!!!

■青キジ

うわぁああああああああ!
青キジが「友達」って!友チョコをあげに来たんだーー!(※時事ネタ)(※既に終わってます)
スモーカーは部下ではないし、ドフラミンゴに対して制裁を加える立場でもないし
大義名分は何もなくて、ただ「友達を傷つけるのは許せない」ってシャンクスか!
だらけきった正義を掲げながらも、それなりに組織のしがらみに縛られながら
動いていた青キジが・・・・今・・・・自由だ!!
自分のやりたいように・・・やってる!!!怖い。この人、怖い。
一般市民に紳士的だったりして、ちょっと惚れる。
海軍上がりはこれだからたちが悪い。
チョッパーに治療してもらった時のZ先生の紳士的な態度!
ドレークもそうか。そんなんか。
厳しい規律と確固たる信念の中で育ち
最終的に自由にふるまうおっさんのロマンにブルっと来た!
ちなみにまだ前売り券が残ってますが、必ず消費するから、そこで待ってろよ、Z。

それから、今週のスモーカーの役割について話しますが
主に腐った業界で言うところの「姫」的存在ですね。
姫のピンチにプリンス登場、みたいな感じです。
ケンカをやめて。私のために争わないで、とかそんな感じです。

ロングリングロングなんとか島に青キジが登場した時
青キジが「これでクロコダイル討伐の件、チャラにしてもらおうじゃないの。それと
まぁいいや、スモーカーのバカの話は」って言ってました。
これって、アラバスタでスモーカーを助けたことの礼ってことですか?
そうだとしたら、厳密にはスモーカーを助けたのはゾロですが
とにかく今、この青キジの台詞を読み返すと
「スモーカーのバカ」の「バカ」の部分に愛情を感じて仕方ありません。

そして!熱い男スモーカーを助けたクールな青キジが!
自分がここに来た痕跡も残さずに去っていくのか!
或いは数年ぶりの再会にZ先生の思い出を語るのか!
あのカッコイイ酒を飲むのか!
海導って嫌な歌詞だよなーとか言うのか!

そしてやっぱり
ドレスローザに到着してリゾート服に身を包む麦わらの一味が楽しみです!


2013/2/17

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