第506話 “ロジャーとレイリー”

『タイヨウの海賊団』


(文字の大きさがページによってバラバラですいません)

太陽の海賊団についてはヤマカムすーぱーさんで興味深い事が書いてありました。

「ワンピース」が超ウルトラグレートデリシャス大車輪面白い件
「ワンピース」が色々解決して色々謎が増えた件

太陽の刺青が何なのか、と早くから問題定義されてましたが
今週本編で「タイヨウの海賊団」という存在が明らかになりましたね!



シャボンディ諸島での差別などを踏まえてアーロン編を読み返すと
新たに感じることが多くありました。

タイヨウの海賊団。
このネーミングは「ハートの海賊団」と同じ法則ですね。
つまり、よくわからない、と。

ヤマカムすーぱーさんの記事を参考にして
魚人海賊団=タイヨウの海賊団だと考えると
これらの「○○の海賊団」とは何かに属している人の集まりで
あると考えられるような気がしました。

巷で噂になっている「ローはドフラミンゴの部下?」が本当なら
ドフラミンゴ関係者の集団をハートの海賊団と呼ぶのかもしれません。







タイヨウのマークとは別にアーロン一味のマークが
アーロンパークでは使われています。



ココヤシ村などでのアーロンの支配は8年前から始まりました。



8年前、アーロンが島を襲撃した時の様子を振り返ります。





“アーロン”のマークを掲げた船にアーロン達は乗っていました。
住民は「アーロン一味」と呼んでいるので、海賊団としてそれなりに
暴れていたとも考えられます。

アーロン達の刺青を見てみましょう。





タイヨウのマークを掲げながら、アーロン一味として
徒党を組んでいるのがわかります。
住民が言うようにタイヨウの海賊団からアーロン一味が
分派したと考えるのが自然なようです。



しかしアーロン達は海賊団として海で暴れることはせず
自分達の拠点を定め「アーロン帝国」を築こうとします。
アーロン帝国というのは魚人を人間が崇拝するユートピアなんだそうです。
(アーロンの脳内設定)

今にして思えば、このアーロンの稚拙なユートピア構想は
人間に対する反逆の意思の表れだと考えられます。

仲間を「同胞」と呼ぶのも魚人特有の言い方でした。
「同胞」とは同じ民族、同じ種族、家族・兄弟というような意味ですが
特に故郷を離れ、異郷で結束している場合にこの言い方をすると思います。
(異国で不便な生活をしながら強い民族意識を持つ、的な)

ヤマカムすーぱーさんの記事ではこう書いてあります。

>でもアーロンは奴隷だったと思いますけど。

何となく、ですが私もそんな気がします。

アーロンの言動がよっぽど人間に恨みを持ってるんだな、と
思わせるような過度な蔑みだったからです。
シャボンディ諸島など、まだ差別が残っている地域はあれども
一応、今は魚類扱いされてない訳ですし
トムさんやフォクシー海賊団にいた魚人などは自由に生きているように思います。

はっちゃんは差別の苦労は経験しているだろうけど
人間の友達がいて、柔軟に生きていただろうと思います。(軟体動物だけに)

そこで、アーロンが奴隷だったという仮説のもとに下記の台詞を
読み返します。



この台詞、どのように受け止めました?
ジンベエは七武海になることを喜んでいたでしょうか?
それとも、不本意だったのでしょうか?

「七武海加盟と引き替えに条件を出す」のだから
七武海加盟はジンベエが望むことではなかったようです。

ジンベエが出した交換条件は「アーロンを解き放つこと」だそうです。

解き放つって?自由にするって?

私が初めて上のコマの台詞を読んだ時はこう解釈しました。
「魚人の勢力を維持するために、ジンベエ以外の強力な
 魚人海賊団を自由に暴れさせろ」と。

しかし、今、読み返すと
「ジンベエが政府の言う事に従う代わりに
 アーロンを奴隷から解放しろ」と受け取ることもできます。

これは「RED」(ワンピースデータブック)に載っていたのですが
こんな風に書いてあります。

>“アーロン帝国”の拠点に選んだのは“東の海”北西部
>にある辺ぴな島。海軍もおらず侵略にはうってつけ!




この界隈ではアーロンは好き放題に暴れていましたが
魚人島から逃げて身を隠しているようにも見えます。



ここまで推測を書いてきて、ここからは更に想像というよりむしろ創造に近いのですが。

魚人島の近所にあるシャボンディ諸島で魚人の差別を
取り締まらない政府に対して魚人は反感を持っていると思います。

同族意識の強い魚人達の間で、ジンベエが七武海になることに
抵抗を感じる者もいたかもしれません。

政府は「魚人が七武海になることで、魚人への差別意識も弱まる」とか
言ったような気がする。
ジンベエは強く抵抗したような気がする。

そこでジンベエは無謀な条件として「アーロンを自由にしろ」と言ったのかもしれない。
アーロンが天竜人の奴隷とかなんとかで。

或いは奴隷であるアーロンを救いたいという気持ちが強く
自分を犠牲(七武海)にしてアーロンを解放したのかもしれない。

とにかく!

ジンベエの登場が激しく楽しみなのであります!

それから逆境に耐え忍んできた魚人達が結成した
海賊団が「タイヨウ」と名乗ることに悲しさと切なさも感じます。

それを踏まえて、アーロンのやったことは愚かなことだと思います。

2008/07/12



<2008/07/15追記>
メールを頂いたので紹介します。ありがとうございます。

>ジンベイが魚人への差別を事実上黙認している世界政府に協力することで、
>アーロンはジンベイを裏切り者のようにおもったんじゃないのかね。
>だから分派したんじゃないのかね。


この見方も有力だと思いました。
私はヨサクの台詞を「歴史的事実」と思い込み
「ジンベエがアーロンを東の海に解き放った」と受け止めたのですが
ヨサクが言ってるのですから
「ジンベエが七武海になったことで、結果的に
 アーロンが東の海に来てしまった」という意味だと受け止められますよね。

マクロ一味が人攫い稼業で人魚を売り飛ばしたりしてる行為は
魚人としてどうなのか、と思う時
ジンベエが船長だった頃の魚人海賊団はうまく統べられていたけど
ジンベエが七武海になってから、魚人海賊団は
バラバラになってしまったのかもしれません。

こうして私はまた勝手に「ジンベエってもしかして凄い魚人?」という
妄想に辿り着いてしまいました。



太陽にほえろ!全曲集 イケナイ太陽 太陽



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