第846話 “タマゴの警備”
ポーネグリフまとめ 〜前編〜


 タマゴ男爵のポーネグリフ講座

ポーネグリフは世界中でだいたい30個とか、超機密出た!

四皇の幹部ともなると、そんな知識まであるのですね。

ポーネグリフについて、少しずつ明るみになってきてはいますが、意外と勘違いしていることもあったりするので、846話まで読んだ段階でアラバスタ編から振り返ろうと思います。
実は、私は思い違いをしていまして「ポーネグリフは特殊な技術がないと移動させられない」と思い込んでいました。
ですから今週ジンベエがポーネグリフを風呂敷に包んで手土産にしている場面は少しショックでした。そんなに簡単に移動できる物なら“位置を示すポーネグリフ”は無駄になりますよね。

そう考えるとポーネグリフは30以上あるだろうけど、無駄情報やダミーなどもあってそれ以上の個数については無視できるというようなことなんでしょうかね。

 全ての始まり、アラバスタ



これまで何度も振り返ってきたページですが、噛めば噛むほど味が出ます。まだまだ味が出ますよ!!



「守る」の意味が国王とロビンで異なります。
ロビンの視点では「世界政府の管理下で、情報が外に漏れないように監視している。隠ぺいしている。」ということになります。
このポーネグリフの情報が漏れた時にどうなるかと言いますと…。



「地下の聖殿は小さな柱1本抜くだけで崩壊する仕組みになっている」
ポーネグリフを誰かに見られたら、国王みずから聖殿を壊すことで機密を守ることになっています。そして、これ、コブラは柱を抜いてますよね?

ここでの注目ポイントは、コブラが柱をぬいてポーネグリフの目撃者を消そうとしたこと。次にネフェルタリ家は12代続いていて1代を50年と考えても800年には足りないということ。そして座り込むコブラの背中にある装飾ですね。



ポーネグリフの置かれている聖殿は、とても豪華で細かい装飾が施されています。これらは飾りでもあると同時に象形文字のような意味も成していることでしょう。ポーネグリフが運び込まれた時代を考えると、非常に高い文明を有し、他では見られない独特の文化が構築されていると言えます。
アラバスタの古代紋様はポーネグリフの文字とは異質で異文化の物が運び込まれたように見えます。当時、アラバスタはポーネグリフを設置するのに「ふさわしい」と選ばれたのでしょうか。



ロビンは実際のポーネグリフの内容とは偽って、嘘を付きます。しかし考古学者であるロビンが言っているアラバスタの歴史は正しい物と考えて良さそうです。
アラバスタの歴史を見ていきます。

ネフェルタリ家が王になるよりも以前のアラバスタの歴史ですね。カヒラなる者により、史上初めてアラバスタが統一されたのでしょうか。エルマルという地名は現在も残っていますね。このように、空白の100年よりも前の歴史は書物などで残っていて、ロビンは暗記しているのでしょう。
ネフェルタリ家が王になるのは、現世界政府が樹立されてから100年以上後のことですので、ネフェルタリ家として、ポーネグリフについて言い伝えられている事は限られていそうですね。



それでもコブラは古代兵器について記されていることは把握していました。恐ろしい兵器なので、簡単に人の目に触れないようにしているという使命感があるのでしょうね。





相変わらず、ここについては謎のままです。

世界政府は空白の100年の歴史を否定し、調べることも禁止しています。そのヒントとなるポーネグフも秘密扱いで、世界政府加盟国であるアラバスタの国王は、世界政府の思惑通りに秘密隠ぺいの役目を担っている、ここまでは理解できますが、コブラが「語られぬ歴史を紡ぐ事」に対して希望を抱いているかのような態度なんです。

後に、アラバスタ国王は世界政府の創立に関わっていたという話も登場しますが、それについては今回は一旦、置いておきます。(※分からないということです)

 運命を変えたシャンドラのポーネグリフ



ロビンは考古学者として様々な古代文字を解読できるようで、このシャンドラの古代文字も解読していきます。
これも、アラバスタと共通していて、独自の高度な文明・文字を持っていて、空白の100年よりも以前の歴史を有しています。



ワンピースに登場してきたポーネグリフの中で、これは唯一と言っていいほど変わっています。
それが分かりやすいページを紹介します。(画像だけ見て下さい)
http://onepiece.wikia.com/wiki/Poneglyph

これ、他のポーネグリフと違いません?気のせい?

他のポーネグリは立方体の金属のような固い石に刻まれているのですが、これだけ壁に直接文字が刻まれているように見えるんですよね。

ロビンはこう言っています。
「こんなに無造作にポーネグリフの古代文字が。この文字を扱えるのはポーネグリフを作った人々の他にいないはず…。
『真意を心に 口を閉ざせ 我らは歴史を紡ぐ者 大鐘楼の響きと共に」』

ロビンの台詞からも、これが他のポーネグリフとは異なっていると分かります。
しかも、プルトンの情報などよりもずっと「空白の歴史」に近づいているように思います。

敵意と戦った後とか、都市が滅亡し慰霊碑を立てるタイミングとかに刻んだ文字のように思えます。他のポーネグリフがどこで作られたかハッキリしないのと違って、この文字は、このシャンドラで刻まれたと考えると大きな意味を持ちますね。



シャンドラはノックアップストリームにより空に浮かぶことになったので、その衝撃で建物が傷んだりしています。島雲や植物に覆われたり、当時の姿とは大きく変わっています。
しかし戦いによって破壊された様子は余り見受けられないような気がします。

敵意が求めていたものは、都市の征服などではなく、“情報”のみだったようですね。



シャンドラは勝ったんだそうです。
シャンドラにもアラバスタと同様に独自の高い文明がありました。更に黄金という資源もありました。高い戦闘力がありそうですが都市は滅亡しました。それよりもポーネグリフが敵意に渡らなかったことが勝利なんだそうです。
子供のワイパー達が住んでいる村の様子を見ると、非常に質素で黄金の鐘楼を造るような技術力は無さそうに見えます。
皮肉にもカルガラとノーランドの時代には、シャンドラから見れば新興勢力だった世界政府側の冒険者の方がシャンディアよりも新しい技術を持っていましたね。

敵意とシャンドラがポーネグリフをかけて戦ったのが800年前です。

今でこそ世界政府が世界を支配していると言えますが、800年前の国力の比較となるとどうでしょう?シャンドラのような技術力も資源もある国が、周囲の小国群に攻められて都市が滅亡するでしょうか?ここが私はひっかかります。

それよりはむしろ、空白の100年に起きた出来事によってシャンドラの国力が低下していたのではないかと考えた方がしっくりきます。



シャンドラには古代兵器ポセイドンについての情報がありました。



古代兵器を記すポーネグリには番人がいます。

アラバスタとシャンドラの共通点がいくつかあります。

1.空白の100年以前、独自の高い文明・文化を持っていた
2.ポーネグリフを見張る番人が先祖代々続いている
3.ポーネグリフが聖殿や鐘楼に、象徴的に敬意を持って設置されている



シャンドラで、ロビンは多くのヒントを得ました。
歴史を書いたポーネグリフがあるのではなく、世界中に点在するポーネグリフを読み解き、なおかつラフテルにまで導かないと真の歴史には到達しないということです。
航海術・考古学を兼ね備え、世界一周という経験をした者だけが、その歴史に触れる資格があるということですね。



シャンドラのポーネグリフは黄金の鐘楼の一部となっています。どうですか、これ。
この鐘楼はいつ造られたと思いますか?
800年前の「その石を狙う者たち」から守るために作りました?急遽?
そんな風に見えませんよね。
むしろ都市の栄華を誇った1000年以上前から宝として都市の中心にあったように見えません?
敵に攻められてる状態で、ポーネグリフを造って世界中に置くのは難しいと思うんですよね。
そうではなく、もともと「後世に残し、判断を未来に委ねる」というような意味で長い期間をかけて作っていたようにも見えるんですよね。

アラバスタのポーネグリフがあった場所も華やかな王朝時代に贅を尽くして造られた聖殿のようですし、空白の100年よりもずっと昔からそこにあったように感じます。

 オハラはどこまでポーネグリフに近づいていたのか



オハラのポーネグリフは研究のために持ち込まれた物なんでしょうね。



オハラのクローバー博士が、自分たちが調べてきたことのまとめを語ります。
「ポーネグリフとして残した真の歴史には“敵”がいる」という話です。



空白の100年が明けた、今から800年前に世界政府が誕生した。
これは世界政府も認める事実です。



このクローバー博士の仮説は、今のところ辻褄が合っていて、正しいという前提で物語を見て来ました。
しかし、今や、ロビンや私達が持っているポーネグリフの知識はクローバー博士を超えている部分もありますよね。リオポーネグリフのことや、ロードポーネグリフのこと、実際にラフテルまで行った人にも会いました。
クローバー博士の仮説に疑問を持ってもいいかもしれません。

先にも述べましたが、シャンドラの全盛期を考えると当時の連合国がそれほど強大とも思えませんし、敗北を悟ってから砕けない石の開発・刻印・それらを世界中に置いて回る航海…無理がありませんかね?

私による大胆な仮説は・・・

ポーネグリフを残した者の敵は、その情報自体!!!とか。

石を奪おうとしたり、当時の歴史を隠しているのは現世界政府ですが、ポーネグリフを残した国を滅ぼしたのは、もっと地球規模の出来事ではないか…などと考えたり…。
(シャンドラの遺跡が風化のみで、人為的な破壊がみられないという話とは矛盾してますが。
まぁ、大胆過ぎる仮説ということで。)

 誰やねん、ジョイボーイ



赤で四角く囲んだつもりでいたが、グレーになってしまっています。
魚人島編ではノア、陽樹イブ、ジョイボーイ…とリオ・ポーネグリフを調べるにあたっては、ちょっと話が膨らんでしまうというかブレてしまうので、ふんわりと無視。



情報ポーネグリフでもない、位置ポーネグリフでもない、こんな物もあるのですね。リオ・ポーネグリフに繋がるポーネグリフを世界に運ぶ航海というのが過去にあったはずですが、その途中で我慢できずに新しいポーネグリフを造っちゃった!テヘ!みたいな感じですか?軽い!
とにかく、ジョイボーイと人魚姫は恋仲だったみたいね。



彼らはノアの番人と言えるでしょう。ジョイボーイの謝罪文はノアと共に魚人島を救う機会に役に立ちそうなので、ノアとジョイボーイのポーネグリフは魚人島の守り神とも言えそうですね。



既に古代兵器のプルトンとポセイドンの名前は明らかになっていましたが、全部で3つあり、最後の一つはウラヌスということです。
当時も話題になりましたが改めて確認します。

プルトン(冥界の王、プルトニウムの語源)
ポセイドン(海の王)
ウラヌス(天の王)

プルトンのポーネグリフはアラバスタに。
ポセイドンのポーネグリフはシャンドラにありました。

これらの共通点をもう一度確認すると。

1.空白の100年以前、独自の高い文明・文化を持っていた
2.ポーネグリフを見張る番人が先祖代々続いている
3.ポーネグリフが聖殿や鐘楼に、象徴的に敬意を持って設置されている

これらを考慮して、ウラヌスのポーネグリフのありそうな所がここなんですよね。





この、独特の壁画と番人の存在で、ウラヌスのポーネグリフがありそう臭いですよね。

天の神の名を持つ古代兵器のポーネグリフが天にある??
大喜利みたいにうまく収まりましたが、ルフィ達が月に行くことはなさそうですよね。

果たして、情報ポーネグリフを全て見ないといけないのか?というのも気になりますが、後編に続く。(予定)






2016/11/25

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