第589話 “風雲の志”

『ふるさと』


■出航

チョッパーとくれはとの別れを考えたら、エース・ルフィとダダンとの別れのシーンはすごくさっぱりと描かれています。どこかで読んだと思うのですが尾田先生は戦争編に入ってから「テンポ良く」を優先して描いたらしいですね。ドタバタ喜劇のような別れのシーンですが、ダダンらしいような気もしますね。

エースの出航を村長やマキノさんも見送っていたのですね。エースの爽やかな笑顔を見ると、“愛されて育った”と思うんだけどなぁ。エースにはコルボ山という誇れる故郷があると思うなぁ。

それとは別に、エースは頭の良い子だから「親子」という意味を探したくなったのかも。サボを殺したのは“自由と反する物”というような賢い事を言ってます。驚きの聡明さ。

“悔い”の残らないように、というのはサボの遺志に繋がってます。ここで“くい”と平仮名で書いてあるのは“杭”の意味もあるんだと思います。「つっかえ」とか「やましい事」とか「迷い事」とかの「ひっかかり」だと思います。サボの人生には「貴族」の生まれという「つっかえ」があったんだと思います。それを乗り越えるために出航したことで、サボの「つっかえ」は取れたんだと思います。出航した時点でサボの野望はある程度成し遂げられたような気がします。ルフィがめちゃくちゃ寂しがっているのと違って、エースはサボの夢を尊重し、認めたように見えます。

■シモツキ村

シモツキ村を語る前に、忘れない内に「ドーン島」の記録。

ドーン島にはゴア王国の他にも国や地域がありそうですね。

アラバスタ王国って本当に広いということがわかってきます。

さぁ、何から語ろうか!くいなか!くいなの胸のふくらみからか!くいなの真剣な稽古風景か!
いいえ、月です!
月の満ち欠けについては例えばこちらのサイトにあるように、ワンピースにおいてかろうじて「時の流れ」を感じさせる描写としてマニアだけが注目しています。
ちなみに月の満ち欠けの一周はこんな感じ。

天竜人が来た日の24日後位にあの満月の夜を迎えたのでしょうか。それとも、地球と月の回転の周期はワンピースの世界と全然違うのでしょうか。

で、次のコマではゾロがドン!お久しぶりです!!

まず、大事な事は道場の子供たちが昼間に顔デカ人間を見たということです。これは道場にイワちゃんが来たということですよね?
ゾロとイワチャンの接触があったのかなかったのか!

「男の子はいいよね!」と言ってたくいなは、もしかして死んでなくてイワちゃんに男にしてもらったとか?!…と考えると悲しくて美しい思い出が一気にどす黒くなってしまって「このオカマ野郎」と悪態をつきたくなるものです。

イワちゃんの一心道場来訪という大きな出来事もさることながら!私が注目したのは、くいなの稽古に比べてゾロの鍛錬がバカっぽいことです!
ゾロの電波系鍛錬をふりかえるのは若竹だけ!

そして!サザエさんのエンディングのリズミカルシルエットのようなコミカルトーク!

ここで気になるのが、イワちゃん達がドラゴンを待っていたということです!!!

ゴア王国に行くことを決めたのがドラゴンでした。
そう考えると、ドラゴンが次の目的地をシモツキ村と決めたでしょう。
イワちゃん達が食糧を調達する間、ドラゴンは何をしていたのでしょう?
誰と接触していたのでしょう?

コウシロウのメガネの奥はグランドラインの最果てを映し出しているのか?!
まるで世界最強の剣技を見たことがあるという風な口ぶりで子供たちを諭すコウシロウ…。
コウシロウ以上の大物がシモツキ村に潜んでいるのか?!

とある小さな港村であるフーシャ村が四皇の船を1年間も迎え入れていたことを考えると
もう一つの小さな港村、シモツキ村で革命軍のトップが誰かと接触していてもおかしくありません。

嗚呼シモツキ村!



2010/6/29

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