第585話 “兄弟杯”
『積み木崩し』
■扉絵
扉絵のマゼランとハンニャバルの絵ってどういう位置づけなんでしょうか。
扉絵連載かと思って題を探したけど無かったし。
これは戦争後の状況が描かれてるってことですよね?
扉絵連載以外では仲間しか登場してなかったと思うんだけど
違ったのかな。
なんていうか、先週は何の疑問も抱かなかったのが我ながら
萌えに忠実というか。なに、今週の私の冷静さ。
■恒例の訂正とお詫び
先週の私の感想に間違いがありました。
貴族=世界貴族=天竜人…と思っていましたが違いました。
天竜人(世界貴族)>>>地方の王族>>地方の貴族
世界中の国々にそれぞれ王族がいて、その下に貴族がいるということですね。
■身分制度
天竜人の来訪が新聞記事になるほどですから珍しいことのようです。
世界を回って見聞を広めるという名目で「奴隷」や「側室」を探してるだけに
見えたチャルロス聖・・・。
天竜人と妾の間に生まれた子ってどういう扱いなんでしょうね。
それはともかく、ゴア王国の階級制度って厳しいんですねー。
アラバスタで「あんた国王か?」と言ってたゾロが懐かしい!
シャボンディ諸島で「道でも聞きたいのか?」と天竜人に聞いたゾロも懐かしい!
■忘れられた村
今週、『ルフィの生まれたフーシャ村』というナレーションがありました。
フーシャ村はルフィにとって故郷であることは間違いありませんが
出生地でもあることが判明しました。
ルフィの母親はここでルフィを生んだのです。
フーシャ村の村長はガープと旧知の仲のようだったので
ガープやドラゴンにとって縁のある地だと言えます。
一方、フーシャ村やコルボ山は隔離社会の外側であり、
海賊王の息子や革命家の息子を海軍の英雄が隠し育てるのに
都合の良い場所とも言えます。
こられが意味することは偶然なのか必然なのか
シャンクスが1年も停泊していた事と関係あるかもしれません。
シャンクスは見習い時代に「ゆっくり世界を見て回りたい」などと
老後の楽しみみたいな夢を語っていますが
確かにたまに見るシャンクスの滞在先というと、都会とは言い難い
ジャングルだったり雪山だったり…
そんな辺境巡りの旅の通過点がフーシャ村だった訳ですが
ゴア王国の隔離社会とシャンクスの旅の目的とが重なることがあるのでしょうか・・・。
■家庭の事情
サボがとりたてて不幸だとは思わないんだけど
ゴミ山でのびのび生きてる逞しさを見てると貴族にしとくのがもったいないと思います。
ゴアの貴族って現状維持が精一杯で、唯一の上昇方法が
王族に取り入ることだと考えると、ゴミ山のクソガキの方が「のびしろ」という意味で
面白いと思います。少年漫画という視点でみれば。
ルフィとエースの過去のシーンで「オレ達は悔いのないように生きるんだ」と
誓っていましたが、サボの事を指して言ってるのでしょうか。
サボは友情のために自分の意志を封印し、その後、どのような人生を歩むのでしょうか。
エースが「生きよう」と思った要因の1つでもある「サボの件」。
サボとエース・ルフィの間に何らかの約束が生まれるのでしょうか。
サボが大人になってエースやルフィのことを「ゴミ」と呼ぶような
ことにはなってほしくないです。
■それぞれの夢
サボの夢が「広い世界を伝える本を書きたい」ということでした。
海賊とは違う道で作家として生きているといいなぁと思います。
エースの夢が「大海賊」というのに対し、ルフィはシャンクスに言ったのと
同じように「海賊王になる」って言ったんだと思います。
「言わずもがな」という意味で描かれてないんですよね?
エースが海賊王の息子という運命で苦しんできたというのに
その海賊王を目指すバカと、それを面白いと笑うバカに囲まれて、
エースに兄弟ができた日はとても幸せな日だったと思います。
2010/5/30
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