ワンピース劇場版アニメ第1弾「ワンピース」


2000年3月4日公開(50分)

監督/志水淳児 原作/尾田栄一郎(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
企画/清水慎治 脚本/島田満 音楽/田中公平 製作担当/島本武
美術監督/行 信三 キャラクターデザイン・作画監督/久田和也 小泉昇

声の出演/ルフィ…田中真由美 ゾロ…中井和哉 ナミ…岡村明美 ウソップ…山口勝平

オープニング曲/「ウィーアー!」歌・きただにひろし(日本コロムビア)
エンディング曲/「memories」歌・大槻真希(EPICレコード)


2000年に公開された「ワンピース」をパンフレットの画像を紹介しながら、当時の感想や思い出を語っていきます。
この文章を書いているのは2014年です。ですから「ONE PIECE film Z」までを見た上での感想になります。

(同時上映だった「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム」の紹介もあります。)

「東映アニメフェア」の2本の内の1本がワンピースであり、サブタイトルもありません。アニメの映画を大人だけで見に行くのが恥ずかしいというような時代でした。(私がまだライトオタクだったこともあります。)
逆に言うと子供向けのアニメを大人が必死で見る背徳感のようなものもあったような気がします。

この映画のキャラデザに携わっている久田さんが、今のワンピースのTVシリーズのキャラデザをされていることに対する想いを表現するなら「受け継がれる意志、時代のうねり、人の夢。それらは止める事が出来ないものだ。人々が自由の答えを求める限り、それらは決して留まる事は無い!」といったところでしょうか。



ワンピースファンがワンピースの映画を見た感想の100%が「デジモンが良かった」というものでした。(私の知り合い調べ)

そのくらい「ぼくらのウォーゲーム」がデジモンの知識が全くなくても楽しめる、映画として完成されたものでした。それについては後半で語るとして、ワンピースの映画の感想は「東映アニメフェア」ってこんな感じかな、という淡白な物でしたかね。

時間は1時間未満で麦わらの一味が4人の時代ということもあって、シンプルなストーリーを丁寧にまとめてあるという印象です。

今の大所帯だと「全員の見せ場を作らないといけない」という製作上の都合が見え隠れすることもあり、バランスも難しくなっています。子供が気軽に見られるという意味では基本中の基本といえる作品だと思います。



ストーリーは「おでん屋を助ける」という内容だったと思います。ワンピースアニメファンの間では「おでんの映画」で通じます。

映画公開時、まだTVアニメのシリーズにはサンジが登場していませんでした。
(第20話「名物コック!海上レストランのサンジ」の放送日が2000年3月の終盤であることが、このページで確認できます。)

映画のエンディングでさりげなくサンジが登場するのですが(ルフィ達が乗るおでん屋の船をバラティエのサンジが眺める)、劇場でいちはやく“動くサンジを見よう”という熱狂的なサンジファンが映画を見に行ったらしいです。(実話)

あの飢餓感、懐かしいです。今は物が溢れすぎとる!!



東映アニメフェア時代の映画のパンフレットの内容は薄く、「ゴムゴムのロケットまとあてゲーム」なる付録でページ数を稼いでいました。

本当に子供向けという感じですね。

裏表紙のジャンプの広告も懐かしいので載せてみました。

ワンピースは「1〜12巻 好評発売中!」と書いてありますね。

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主題歌集



デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム


2000年3月4日公開(60分)

監督/細田 守 企画/関 弘美 原案/本郷あきよし(集英社「月刊Vジャンプ」連載)
脚本/吉田玲子 音楽/有澤孝紀 製作担当/高梨洋一
美術監督/田村せいき 芳野満雄
キャラクターデザイン・作画監督/山下高明 中山久史

声の出演/八神太一…藤田淑子 アグモン…坂本千夏 石田ヤマト…風間勇刀 ガブモン…山口眞弓

主題歌/「Butter-Fly」 歌・和田光司(NECインターチャネル)



「ぼくらのウォーゲーム」という映画がどういう内容かというと「サマーウォーズ」の初恋とかお婆ちゃんの人脈とか高校野球とかを取っ払った物です。というか「サマーウォーズ」を「ぼくらのウォーゲーム」と言った方がいいかもしれません。というくらい本当にサマーウォーズです。

細田守の名前を世間に知らしめた作品と私は言いたいところですが、私はあまりアニメに詳しくないので「それは違いますよ」という意見も多数あるかと思います。
とにかく「サマーウォーズ」の電脳世界「OZ」が好きな人ならもれなく楽しめると思います。





あれ?サマーウォーズかな?



サマーウォーズは確か人工衛星が原発に落ちるんだっけか?



デジタル表示のカウントダウン。
「時をかける少女」といい、細田さんは時計が好きなんだと思います。



凝ったデザインのヴァーチャルな世界。



そして訪れる、最大のピンチ!!

「島根にインターネットはあるの?!」



世界中から届く応援メールによるサーバー負荷を利用!



みんなの想いが奇跡を呼んだ!!

「ぼくらのウォーゲーム」に登場するパソコン画面は「Win95」だったと思います。それで、映画の最後はWinの終了画面で終わるという洒落た演出です。
(これから見る人にはネタバレ満載で申し訳ないですが、作画オタク的に十分楽しめるはずです)

サマーウォーズは技術の進化に圧倒されましたが、ワクワク感がギュッとつまった「ぼくらのウォーゲーム」は細田守ファンにとっては外せない傑作だと思います。

また、この後デジモンシリーズは続きましたが、初代のデジモン人気は今も色あせず、2014年になってフィギュアが発売されていてビックリしました。


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