<若竹> ONE PIECE展 in 森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ) 感想


2012年3月21日 ONE PIECE展に行ってきました。

これから行く人のためにならないような完全ネタバレ上等で自由に語るつもりです。ここは自分の思い出アルバムです。行った人向けの内容になると思いますので、行けない人はヤキモキしたらいい。



場内は写真撮影禁止なので、写真は外の物ばかりです。



まず最初に驚いたのは人の多さです。時間制限のある入場券なのでスムーズに入れるかなと思っていたのですが、どの展示を見るのにも並ばないといけませんでした。考えてみればドームを満杯にするようなコンテンツでした。
しかしドームイベントやメモリアルログと決定的に違うことは、これは展覧会であって「展示物を鑑賞する」場ということでした。キャッチコピーに「体感」とあったので、もっと遊び要素が多いのかと思いきや、終わってみればじっくり鑑賞して噛みしめる展示だったと思います。ただシアターだけは参加型で、観衆はかなり派手に声を上げてました。「おお」「すごい」という感嘆詞だけでなく「このシーン好きだった!」とか「ルッチ手強かった−」とか「潜入!リアルスコープ」のビビル大木くらいハッキリ喋ってました。



■集結する賞金首たち(手配書の路地裏)
紙の質感がとても手配書っぽくてリアルでした。今まで手配書をモチーフにしたグッズはいやというほど見てきたけれど、どれもアニメスタッフが書いたカラーの物でした。カラーである時点で「手配書グッズ」以上の何者でもなく、原作絵で再現された手配書を見て「ああ、手配書だ」と初めて思いました。
懸賞金額のことは余り気にしてなかったのですが七武海の手配書には赤字で「CASE CLOSED」と記されていました。他にも白ひげ、ロジャー、エース、タイガーには「DECEASED」と書かれており、現在の状況を表していました!!
(case closed:解決済みの事件、  deceased:死亡)
これは重要な情報!!と思って私はこの赤字のある手配書の文字をメモったのですが…パンフに載ってました。
でも!パンフでは字が小さすぎて見えないのがあるから、これはメモって良かった!私、よくやった!
クロコダイルとジンベエとバギーは「under review」です。検討中とのこと。つまり懸賞金額が保留で決まってないということですね!!!ローは解決済みとあって七武海扱いされてましたので、コミックス派の皆さんはお気の毒に。で、バギーのもとには黒い伝書バットが行ってましたが本編では七武海になったと判明してないので、保留扱いですか。
クロコダイルとジンベエの新たな懸賞金額が楽しみです!!!



■冒険パノラマシアター
ジャンフェスのスーパーステージの冒頭にあるような原作のコマをダイナミックに動かすような技法で見せる映像でした。(ジャンフェスの場合はこれに生アテレコが付くんですが)
そのジャンフェスでの映像と異なるのは、技術面で大きく進化していること、立体に浮かび上がるような演出があったこと、あとは冒険の夜明けから冒険の一区切りまでを一気に見せていることです。(ジャンフェスでは直近の最新のだけをやるからね!)

どの映画も予告編は素晴らしいと言われますが、いわゆる予告編的な、動的な感動の連続。息をのみ、圧倒され続ける濃密な時間。「なんなんだ!この感動の連続は?!」とやや追いつけなくなる気持ちに答えるように「この物語を全て知りたければ、家に帰ってコミックスを読んだらいいよーん」と沸き起こる安心感。次に訪れるのは「10年以上続いた物語を一瞬にフラッシュバックするとこうなるのか!」という畏怖にも似た気持ち。

「シアターは泣くよ」と言われていたので「泣くもんか!」と踏ん張り、「ああ、ここの演出は…」とか「このレイヤーは…」とかクールに分析モードで見ていたのですがエースが「安心したんだ」と言った瞬間、私も安心しちゃってダメになりましたとさ!



■仲間シアター
仲間シアターの方は、冒険シアターで免疫ができていたことと、新しい冒険が始まるという希望を感じさせるものでしたので爽やかに見ることができました。ゾロは「ルフィとウソップ」の決闘シーンからピックアップされてましたよね?最近のゾロもこの演出で見たいなーなんて贅沢な気持ちも出てきてしまいました。ルフィがゆっくりと指折り数えるシーンがとても心に残りました。



■「ONE PIECE」が生まれる場所(尾田栄一郎 創作の現場)
「愛してくれてありがとう」の原画のスミに「ソバカス」というメモ書きが消された跡があって気になりました。

たくさんの原画!白黒原画とカラー原画!!神保町にはなかった新世界編のカラー扉絵が見られて感激!!
中央にどんとある尾田っちの作業机の再現は舐めるように見まくりました。さりげなく机の上に置いてあったキャラデザは何でしょう?ひょっとして映画の・・・・・?!なーんて一緒にいった友人とはしゃぎました。
尾田っちが作画をしている映像もあって楽しいです。ペン入れの瞬間は危うく体液噴出未遂。繰り返し見てしまう孔明の罠!

出口付近にはジャンプ最新号掲載分の原画が全ページ展示されているという大盤振る舞い。ジャンプ買わんでもここで読めるやん!と思ってしまった関西人魂(ソウル)ですいません。つまりここの展示は毎週変わるということですよね。で、カラー扉絵の週だとラッキーですよね〜〜〜。

■来場者特典ビブルカード
最後にはONE PIECE展のための書き下ろしイラストが、まるで私を誘うかのように・・・・。
お土産のビブルカードは何故か端が焦げていてしょんぼりしました。ちなみに私のはブルックでした。

■グッズ
朝日新聞の号外がありましたよー!でもこれ3月中には無くなっちゃいますかね?グッズ売り場はたぶんジャンフェス方式の、欲しい商品番号を紙に書いた物をレジで渡して購入するスタイルで、既に「在庫状況」という大きい看板が用意されてました。もちろん開催二日目ですので全部「○」になってますが。
そして私が注目したのが「袋」です。ええ、買った物を入れる袋のことですよ。これに注目しましたが何か?

ストロングワールド公開時の池袋ジャックや神保町の時に専用の袋が作られたのですがあっという間に無くなるんです。やや厚手でカラーイラストの袋でした。ドームツアーでは大きな買い物はしてないので袋がどうだったか分からないのですが、買い物した人がみんな同じ模様の袋を下げてる、という記憶がないんですよね。(販売されてたチョッパーのショップ袋を持ってる人はよく見かけましたが)
それらを踏まえてのONE PIECE展のこの袋!素材は、ええ、薄っぺらです。中身がうっすら透けて見えます。でもそれでいいんです。数が充分ある方が大事なんです。そしてプリントは安価な一色刷。でもそれでいいんです。遠目から見ても目立つシンプルさ。六本木ヒルズの中で見かけて感じる仲間意識。袋のサイズも大・中・小と取り揃えて、

売る気満々です!

でもそれでいいんです!!!




ワンピースコラボメニューのあるレストランに行きました。これも私の思い出アルバムなのでこれから行く人にはメニューの詳細は知らずに行った方が「どんな料理が来るのかな?」「どんな味かな?」って楽しめますが、そんな事はお構いなしに詳細に味を書きます。10年後の私が楽しむためです。



カフェの方ではアラカルトを、レストランではコースメニューが楽しめます。



とにかくお洒落。六本木の高層ビルで夜景を見ながらのディナーなんて、人生の経験値が大幅にアップしそうです。



メニューは6000円のバラティエコースの1種。



店の表にさりげなくコースメニューが飾られてる以外はワンピースメニューのプッシュは一切無し。まさかネットでチェックしてメニューを暗記してる人もいないでしょうし、料理名を確認しながら料理を楽しみたかったなぁというのが唯一惜しい点ですが、料理はとにかく美しくておいしかったです!


【前菜】エレファント本マグロのタルタル仕立て
パンプキンシートで作られた麦わら帽子に赤いリボンはトマトだそうです。柔らかい白身魚の身とこれまた柔らかい苺の実が合わさって、更にパンプキンの甘い風味とパリッとした歯ごたえが絶妙のハーモニーです。どの味も控えめなので、全ての風味を優しく感じ取ることができます。ガラスの器もお洒落。こ、これが六本木か!


【スープ】サンジのまっずい賄いスープ
私、事前にサイトでメニューをチェックしていたから「まっずいスープ」なるものが出てくるのは知ってましたが、日記にも書いた通りに外国人のサービスで「スープです」の一言でした。隣のテーブルのサービスの時には「サンジが旅立ちの時にレストランのみんなに作ってあげたスープです。」って言ってましたよ。まぁ、言われた方も「存じ上げてます」ってな雰囲気でしたが。


【メイン】黒毛和牛のクレピネット包み焼き〜骨の付いた肉見立て〜
ええ、その外国人というのがフランス系黒人みたいなゴージャス極まりない見た目で非常に丁寧なサービスをして下さるのですが「黒毛和牛とじゃがいものフライです」というワンピースとかすりもしない料理紹介です。でも、大丈夫ですよ。見ただけで分かります。骨の付いた肉の奴とパイユだって分かります。
クレピネット包み焼きって何じゃらホイと思いますが、この骨の形に整えられてる部分がナント!パイなのです〜。サクッと解ける歯ごたえにまず、驚きまして、次に肉の軟らかさに二度びっくり。お肉の中にはトロトロのポテトが入ってました〜。


【デザート】ナミに捧げるマチェドニア
可愛いったらありゃしない、この盛りつけ。ああ、サンジっぽい。デザートは日本人スタッフによるサービスで、マチェドニアの説明をして下さいました。「マチェドニアはキルシュというオランダのお酒にフルーツを漬け込むのですが、こちらのマチェドニアはグランマニエに漬け込みました。」と言われて私は「ああ、グランマニエね。」みたいな顔をしながら聞いてましたが、頭に浮かんでいたのは有閑倶楽部の美童グランマニエでした。
その後、グランマニエとはバラティエでサンジがマチェドニアをサービスした後に食後酒として勧めていたお酒だと知って驚きました!!このお店のメニュー、相当ワンピースを研究してまっせ。


【ロビンの捧げる薔薇のシフォンケーキ】
ハナハナの実の能力者のロビンにぴったりの優雅なデザート!ああ、サンジならロビンちゃんに捧げるために血反吐を吐いて薔薇を摘みに行きますよね〜。



心もお腹も満たされて、六本木を満喫しました〜。



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